SFジュブナイルの金字塔『時をかける少女』が劇場版アニメーション映画化!!
原作誕生以来40年、TVドラマや映画など幾度となく映像化されてきた筒井康隆の青春ファンタジーの名作『時をかける少女』が、今夏、新たなヒロイン、新たな構想のもとに初の劇場版アニメーションとなって鮮烈に甦る!主題歌と挿入歌を歌うのは、話題のシンガーソングライター・奥華子。
ごく平凡な17歳の女子高生・紺野真琴は、ある日の放課後、理科実験室で時間と空間を跳躍する不思議な力を手に入れてしまう。叔母の芳山和子に相談すると、それは「タイムリープ」といい、年頃の女の子にはよくあることだという。半信半疑の真琴だが、ひとたびその力の使い方を覚えると、躊躇することもなく日常の些細な不満や欲望の解消に費やすようになる。なんて便利な能力!しかし、バラ色の日々もつかの間、親友で男友達である間宮千昭や津田功介との関係に変化が。友情から恋へ!?千昭から思わぬ告白を受けた真琴は狼狽のあまり、その告白をタイムリープで強引に無かったことにしてしまう。やりなおされた“過去”。告白が無かったことになった“現在”。ところが今度は千昭に、同級生の友梨が告白する。まんざらでもなさそうな千昭の様子に、なんとなく面白くない真琴。その上、功介に憧れる下級生・果穂の相談まで受けてしまう。いつまでも3人の友達関係が続けばいいと考えていた真琴の望みは、タイムリープでかえってややこしく、厄介な状況に。真琴は果穂の恋を成就させるために、タイムリープで東奔西走するのだが……。真琴の“未来”には、何が待っているのか?
1965年、小説家・筒井康隆によって書かれた短編『時をかける少女』は、発表されるや多くの少年少女の心を捉え至高のジュブナイルとして広まっていき、以来40年にわたってTVドラマ、映画など、幾度となく映像化されてきた。その折々の時代を反映した、文字どおりの“時をかける”物語として。そして2006年、アニメーションの鮮烈な映像と新たな物語とともに、17才の新たなヒロインが時をかけ抜ける!本作の主人公・紺野真琴は2006年を生きる東京の女子高校生で、原作には登場しない劇場版アニメーションオリジナルキャラクター。これまでの『時をかける少女』のヒロインは、おしとやかで優等生の美少女だったが、今回の真琴はガラリとイメージが変わり、快活でアクティブな女の子になっている。ちゃっかりタイムリープに味を占め自分のいいように使いまくるあたり、実に斬新。このくだりのドタバタ劇が可笑しくてしょうがない!そして、本作のもうひとりのヒロインとも言える原作の主人公・芳山和子が、真琴の叔母で、ちょっと謎めいた30代の独身女性として登場。原作や歴代の映像化作品を知る人には、うれしい演出だ。原作者・筒井康隆が「本当の意味での2代目の『時をかける少女』」と語る本作には、アニメーション界の精鋭スタッフが集結し、物語を絶妙にまとめあげている。主題歌と挿入歌は、今もっとも注目されているキーボード弾き語りシンガーソングライター・奥華子が手がけており、美しいメロディと切ない歌詞、ピュアな歌声が映画にぴったりと合う。
本作は、原作の骨子はそのままに、人物や舞台、結末を一新して紡ぎ出す、もうひとつの『時をかける少女』だ。生き生きとして親しみやすいキャラクターたち、ヒロインの繊細な心情描写、緻密かつ温かみのある美しい背景、テンポの良いストーリー展開、コミカルとシリアスのメリハリ、何気ない会話のやりとり、全体的なまとまり、どれをとっても秀逸。切なくも清々しい甘酸っぱい青春の1ページにグイグイと引き込まれてしまう。純粋にストレートに、ドキドキして、笑えて、ホロリときて、青春っていいなぁという爽やかな気持ちに満たされる。もちろん、SF要素のエンタメ性もあり。普段アニメ作品を見ない人にもオススメできる、素晴らしく良質な映画だ。肝心要の主人公・真琴の好感度の高さは、今回の映画化を成功へ導いた大きな要因のひとつだろう。この夏一番の映画と言っても過言ではない傑作。上映館数があまり多くないのが本当に勿体ないのだが、遠出してでも是非見に行っていただきたい! |
7月15日より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー!
『時をかける少女』
監督:細田 守(『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』)
原作:筒井康隆『時をかける少女』
脚本:奥寺佐渡子(『学校の怪談』)
キャラクターデザイン:貞本義行(『新世紀エヴァンゲリオン』)
美術監督:山本二三(『火垂るの墓』『もののけ姫』)
アニメーション制作:マッドハウス(『東京ゴッドファーザーズ』『MONSTER』『NANA』)
主題歌・挿入歌:奥 華子「ガーネット」「変わらないもの」
声の出演:仲 里依紗、石田卓也、板倉光隆、原 沙知絵 ほか
配給:角川ヘラルド映画
公式サイト⇒http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/ |
MUSIC |
主題歌:奥
華子 4thシングル「ガーネット」 挿入歌:「変わらないもの」
PCCA-70148/ポニーキャニオン/発売中/1,000円
M-1.ガーネット(弾き語り) M-2.変わらないもの M-3.ガーネット
M-1は弾き語りバージョンで、真っ直ぐな歌声がより前面に出ており、奥華子の原点である弾き語りを十分に堪能できる仕上がりになっている。M-2は当初主題歌の方向で書き始めた曲だったが、監督から映画の中で打ってつけのシーンがあるということで、急きょ挿入歌となった。そしてM-3は佐藤準アレンジによるドラマチックなストリングスが美しい「ガーネット」アレンジバージョンで、映画のエンドロールに流れる。「ガーネット」「変わらないもの」ともに奥華子の魅力全開のバラードだ。温かな歌声が、じわりと胸に響く。映画本編とリンクしている切なさに満ちた歌詞にも注目してほしい。
奥 華子:キーボード弾き語りシンガーソングライター。まっすぐな歌声、聴いた瞬間から心に沁み入るメロディと歌詞が魅力。インディーズ時代から、路上ライヴでファンを魅了する。2005年7月にシングル「やさしい花」でメジャーデビュー。今年3月にはファーストアルバム「やさしい花の咲く場所」を発売。色あせぬ、時代を超えた音楽性で、各方面より今後の活躍が期待されている。また、以前からTVコマーシャルでも活動の場を広げており、東京電力「TEPCOひかり」、JR東日本「エキナカ」(帰っておいで篇)、ニチレイ「アセロラドリンク」等の作曲・歌唱も担当し、そのキュートな歌声が話題を呼んでいる。
詳しくはこちら⇒http://music.ponycanyon.co.jp/pickup/pcca70148/
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BOOK |
原作:筒井康隆 『時をかける少女』<新装版>
角川書店/発売中/460円
原作となった角川文庫が新装版で登場。
「時をかける少女」のほか「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」の3篇が収録されている。カバーイラストはキャラクターデザインの貞本義行描き下ろし。女子学生姿の芳山和子と、原作に登場する深町一夫、浅倉吾朗と思われる後ろ姿が描かれている。「時をかける少女」の評論本『「時をかける少女」たち』(彩流社刊)の著者、二松学舎大学の教授・江藤茂博が、あとがきを寄稿している。
詳しくはこちら
⇒http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200511000120 |
PRESENT |
映画『時をかける少女』貞本義行オリジナルイラストミニクリアファイル(A5サイズ)、2種類いずれか1点を、抽選で10名様(各5名様)にプレゼント!
どちらかはお選びいただけませんので、ご了承ください。
たくさんのご応募お待ちしております!!
応募締切: 2006年8月31日(木)受付分まで有効。
当選発表: 賞品の発送をもってかえさせていただきます。
プレゼントの受付は終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました!! |