■12枚目のシングル「FLY / 世界を回せ!!」ですが、シングルとしては2015年10月21日にリリースした「センチメートル」以来、久しぶりのリリースとなりますね。
KEITA(Ba.):そうですね、「センチメートル」以来です。
NANAE(Vo.):『アニップス』(5th Anniversaryアルバム)は出したんだけど。
MICHIRU(Gt.):ツアーもあったしね。ただ、制作はずっとしていたんですよ!
■じゃあリリースがないだけで、制作自体は続けていたんですね。
MICHIRU:いっぱいたまっていますよー、曲は!
KEITA:今はありますね。
MICHIRU:むしろ、曲しかないです(笑)。
KEITA:逆にな(笑)。
■良かった~。全然リリースされないので、創作意欲が枯れちゃったのかと思って(笑)。
MAIKO(Dr.):実は泉のように湧き出ていて(笑)。二人はずっと一生懸命やってくれていました。
MICHIRU:リリースはしていないんですけど、ツアーでは新曲も演ってたんですよ。
MAIKO:この他にもあるよね?ライブでしか演ってない曲って。
NANAE:3曲くらいあるね!
■それはファン冥利につきますね!けどライブに行けないファンの方もいると思うので、こうしてCDでリリースされるのは、やっぱり嬉しいと思います。そして、今回の新曲「FLY」と「世界を回せ!!」ですが、なんとオリオンビール「オリオンスタイル」CMソングに大抜擢されているんですよね!!最初選ばれたと聞いた時はいかがでしたか?
MAIKO:「キターーーーーーーーーー!」って(笑)。
MICHIRU:本当やったぁ!だよね。本当嬉しかったし!
MAIKO:オリオンビールは地元沖縄で有名ですし、元々私たちも沖縄でヒーローになりたいなって思っていたので嬉しかったです!こういった機会を通じて少しでも沖縄に貢献出来れば嬉しいし、私たち自身も沖縄で知名度がグッと上がったので、とっても嬉しく思っています。
NANAE:7!!は沖縄出身のアーティストなんですけど、他の地域と比べると沖縄でのライブやイベントがすこし少なかったので、今回のCMを通じて友達とかからも「頑張っているんだね!」って声もたくさんかけてもらえたし、7!!を知らない人にも7!!が沖縄出身のアーティストだということを知ってもらえるキッカケにもなったし、インストア・イベントでもオリオンビールのCM曲を歌うと、普通に買い物してくれている人がたくさん集まってくれるようになって。それが嬉しいですね。
■CMにもメンバーのみなさんが出演されていますしね!撮影はいかがでしたか?
KEITA:真夏の建物の屋上で撮影したんですけど、本当に暑くてツラかったですね。特にスタッフのみなさんは、僕らよりずっと重労働だし、長時間準備しているので、大変だったんじゃないかなと思います。
■では楽曲についてお伺いさせて下さい。1曲目に収録された「FLY」は、10thシングルの「オレンジ」、11thシングルの「センチメートル」とはガラッと雰囲気を変えた、明るいこの季節にピッタリなナンバーになっています。この曲はMICHIRUさんの作詞/作曲になっていますが、制作はどういう風に進みましたか?
MICHIRU:オリオンビールのCM第二弾が決まって、曲も前回から変えようという話になったので、オリオンビールのイメージに合うような爽やかな楽曲で、聴く人の背中を押してあげるような前向きな作品にしたいなと思って書き始めました。歌詞も、ポジティブな言葉を多く使ってみて。
■皆さんが初めてこの曲を聴いた時の感想は?
NANAE:ミッチーが今言ったみたいに、すごい前向きな曲だなぁって思っていて。歌っていてもポジティブになりますし、夏にピッタリな曲だなって思いました。
MAIKO:最近ライブでも演り始めているんですけど、ライブだと爽やかな上にすごい盛り上がるなというのも分かってきたので!最初聴いた時は「ふむふむ、そうか~」って思っていたんですけど。
KEITA:上から(目線)だね(笑)。
一同:(笑)。
MAIKO:ちゃう、ちゃう(笑)。でもライブだと本当にみんなが気持ちよく楽しんでくれているのが見えたので、改めて良い曲だなぁって、ライブで演ってから特にそう思うようになりましたね。
KEITA:僕は聴いた瞬間に「これはオリオンビールですね」と(笑)。イメージもピッタリだったし、ちゃんと要望通りの作品が作れて、MICHIRUすげぇなって。夏に合う爽やかな感じの曲だと思います。
■NANAEさんは、どんな思いを込めて歌いましたか?
NANAE:「オレンジ」、「センチメートル」とバラードが続いていたので、今回は原点に戻るというよりは、7!!らしさというのを意識して。「FLY」は、沖縄の太陽をイメージ出来るような気持ちで皆さんにも聴いて欲しいと思ったので、元気に明るく歌いました。
■「オレンジ」、「センチメートル」とバラード曲を通過したことによって、NANAEさんの表現にも深みや幅が増したと感じました。
NANAE:今回歌いながら、そんなに意識していなくても、自分の中では少しずつ大人になってきているなとは感じていて。「FLY」は定番の7!!っぽい曲なんですけど、またちょっと違うニュアンスも出ているのかなと思いますね。
■NANAEさんは、テレビ神奈川の人気音楽情報バラエティー番組「saku saku」の6代目MCも務めていますが、「FLY」は「saku saku」の8月度エンディングテーマにも決定していますね!
NANAE:新体制になって半年が経つんですけど、前とはガラッと変わったのでようやく慣れてきました(笑)。周りに助けて頂きながら毎日楽しくやっています!
■では楽器隊の皆さんにお伺いしたいのですが、演奏面はいかがですか?
MAIKO:サビ前が楽しいです!「ドンドドドドドド、ドンドンドン」って(笑)。
KEITA:普通口で歌わないって(笑)。
MAIKO:(笑)。サビに入る前が、本当にサビに入る前!って感じのフィルなんで、それが楽しかったり。あと、テンポも結構速いので、「自分が置いてかれないようにしないと!」って気持ちでみんなを引っ張って行けるように叩いています。
KEITA:「FLY」は楽器隊で決め打ちでやっているフレーズが多いので、そこはライブで演っていて気持ちいいですね。
MICHIRU:そうだね!
KEITA:是非ライブで聴いて欲しいです!
■そして今回のMVでは、R-1グランプリ2015決勝進出で注目度急上昇中のゆりやんレトリィバァが初出演。ゆりやんの初デートシーンや初キスシーンなど初めてづくしの内容でも話題となっていますね!
MAIKO:そうなんですよ!ゆりやんさんは、撮影も本当に一生懸命で「(ゆりやんのモノマネをしながら)わたし・・・あんまりわからないので・・・なにかあったら言ってください」って。
NANAE:ちょっと似てる(笑)。
MAIKO:撮影も立ち会ってずっと見ていたんですけど、ちょっとした表情や、仕草がすごいカワイイんですよ♡
MICHIRU&KEITA:わかる!
MAIKO:MVはずっと彼氏目線のカメラワークで進んで行くんですけど、最後彼氏がついに登場するんですよね!
KEITA:アウトロのところでな!
MAIKO:それが実はMICHIRUなんですよ(笑)!最後、夜の花火のシーンでMICHIRUがゆりやんさんの手を握り締めるところから、登場してきて。
KEITA:最後はキス顔で(笑)。
■それは貴重な体験しましたね(笑)!
MICHIRU:ひと夏の良い思い出が出来ました(笑)。
KEITA:ひと夏の恋や(笑)。
■(笑)。続く「世界を回せ!!」はみんなが楽しめるパーティーチューンで、今年の1月27日に配信限定シングルとしてリリースされています。
KEITA:もともとお客さんにタオル回して欲しいなと思って作り始めた楽曲なので、レコーディングでもブースに入ってタオル回しながら「もうちょっと(テンポ)上げましょう!」って(笑)。
一同:(笑)
KEITA:それくらいライブを視野に入れた曲だし、あとメッセージ性も欲しかったので、歌詞に「世界を回せ!!」と書いたんですけど、それは大きな世界を回すんじゃなくて、自分の身近な世界を回して行こうと。自分自身から動き出さなきゃ何も変わらないぞ!という気持ちを込めてみました。
MAIKO:この曲は歌詞もメロも良いんですけど、ライブの演奏も楽しいので私も大好きです!
MICHIRU:会場が一つになるんだよね!演奏していてもベースとのユニゾンで熱くなるし、お客さんとのコール&レスポンスもグッと来ます!
NANAE:この曲はセットリストの中の一番盛り上がる最後に来ることが多いんですよ(笑)。
KEITA:確かに、確かに。
NANAE:なのでめっちゃ疲れるんですけど、終わった瞬間の快感がめちゃくちゃクセになるんですよね(笑)。みんなにもライブで体感して欲しい曲だなって思います。
■3曲目の「横顔」は「OTV飲酒運転根絶キャンペーン2016」テーマソングで、ミドルテンポのロマンチックなナンバーになっています。
MICHIRU:(照れながら)すいません・・・この曲は全力で女心を表現した曲になっているんですけど。
■以前から、MICHIRUさんの書く曲はロマンチックな作品が多かったですけれど、この曲はまた一味違いますよね。
MICHIRU:モウソリストとしての妄想レベルが上がりました(笑)。この一年間で。
MAIKO:(笑)。初めて聴いたその言葉!
KEITA:モウソリストMICHIRUですよ。ギタリストちゃいます(笑)。
■モウソリスト兼ギタリストなんですね(笑)。
NANAE:ギターの方が後ろなんだ(笑)。
MICHIRU:ギターはあるから弾いているだけで、妄想が本職なんで(笑)。
一同:(笑)。
MICHIRU:まじめな話をすると、この曲の前は失恋の曲ばかり書いていたので、優しくなれるようなほのぼのとした世界観を届けられればなと思って作り始めました。
■NANAEさんのしっとりとした歌い方も印象的でした。
NANAE:この曲はミドルテンポなんですけど、暖かい曲だったので、ささやかな幸せな瞬間を想いながら歌いましたね。
■タイプの違う3曲が収録された今回の作品ですが、メンバーそれぞれお気に入りの一曲はありますか?
NANAE:えー!難しいなぁ。全部ジャンル違うし。
MAIKO:良いところが違うしね。でも、初めましての人に聴いてもらいたいのは「世界を回せ!!」かなぁ。この曲はKEITAが初めましての人にも楽しんでもらえるように作ってくれたのもあるし、何よりもメンバーが楽しんで演奏しているので、そういう気持ちも伝わりやすいのかなって。けど「FLY」も前向きな言葉が多くてポジティブになれるし、「横顔」を聴いたら幸せな気持ちになれるし。出来ればこのシングルに収録された3曲を通して、今の成長した7!!を聴いて欲しいですね。
KEITA:このシングル自体が、アップもあればバラードもあるし、僕たちのライブも想像できる一枚になっていると思っていて。なので、この一枚で僕たちがどんなバンドなのか分かってもらえるし、これから7!!を聴いてみようという方には、ピッタリなんじゃないかなって思います。
MICHIRU:分かりやすいしね!是非このシングルを聴いてライブにも遊びに来て欲しいです。
■ライブと言えば、9月からは、「7!!のうぷぷなツアー2016~いちゃりばみーんな☆うっぷすふぁみりー!!~」が始まります。タイトルにもなっている「いちゃりばみーんな☆うっぷすふぁみりー!!」ですが、どういう意味なのでしょうか?
MAIKO:これは沖縄の方言で、“いちゃりば”が“出会えば”という意味なんですけど、本当は“いちゃりばちょーでー”という言葉があるんですよ。
KEITA:一度会ったら皆兄弟という意味で。
MAIKO:今回はそういう私たちの気持ちをタイトルにしたいなぁって思ったのと、私たちはファンのことを“ウップスファミリー”って呼んでいるんですけど、出会えばみんな“ウップスファミリー”だよってことをツアーのコンセプトにしたいなと思っていて。今回のシングルを聴いてツアーに来てくれた人、そうやって勇気をもってきてくれた人に4人で楽しいライブを見せて、「これで私も今日からウップスファミリーってだ!」って思ってもらえるような、そういうステージが出来たらいいなと思っています。
MICHIRU:僕たちもお客さんも笑顔で帰れるようなツアーにしますので!
■楽しみにしています!では、最後に読者の方にメッセージをお願いします。
MICHIRU:今回久しぶりのシングルリリースになりますが自信作が出来たと思います!聴いて頂いてちょっとでも良いなって思ったら、是非ライブにも遊びに来てください!
NANAE:やっぱり7!!の良いところというのは、自分たちがすごく楽しんでライブをしているところだと思うんですよ。それを見てもらうことによって、ファンの人たちも心から楽しめるような空間にしたいなと思っていますので、是非、本当にライブに来て欲しいなと思いますので、遊びに来てください。
MAIKO:今回このインタビュー記事を読んで、初めて7!!を知る方もいらっしゃると思いますので、是非その際は今回のCD、本当に最高の良い曲たちが揃っていますので手に取って欲しいなぁというのと、ツアーも今回はじめましての人も楽しめるようなステージになっていますので、お気軽に是非ライブに来てくれたらなと思います。どうぞよろしくお願いします♪♪♪
KEITA:デビューして5年経ちましたが、まだまだ自分たちも進化していっているなと感じているので、今まで応援してくださっているファンの方も、これから出会う方々も、目を離さず僕らのことを応援してもらえたらなと思います!
■ありがとうございました!
(文:篠原 友)