平原綾香

デビュー15周年イヤー集大成の全国ツアー、全28公演を完遂! 最終公演、NHKホールの模様をレポート。
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平原綾香、デビュー15周年イヤー集大成の全国ツアー、
「15th Anniversary CONCERT TOUR 2018 〜 Dear Music 〜」全28公演を完遂!
最終公演、NHKホールの模様をレポート。

平原綾香 撮影:西岡浩記
平原綾香
撮影:西岡浩記

平原綾香 撮影:西岡浩記 平原綾香 撮影:西岡浩記
 平原綾香の、デビュー15周年を記念したツアー『平原綾香 15th Anniversary CONCERT TOUR 2018 ~ Dear Music ~ 』のファイナル公演が、10月21日に東京・NHKホールで開催された。

 会場全体にオーケストラの演奏による「Jupiter」が流れる中、平原綾香がステージに登場し、映画『天使にラブ・ソングを 2』の挿入歌であり、平原綾香自身が高校時代の文化祭でこのミュージカルを演じ、デビューのきっかけにもなった曲「Joyful, Joyful」をア・カペラで歌い始めた。その後バンドが入ってアップ・テンポになり、会場は一気に盛り上がっていく。
彼女にとって“原点”ともいうべきこの曲を、コンサートの1曲目に選んだということからも、15周年記念のコンサートにかける彼女の想いのようなものが伝わってくる。それに続く「Voyagers」も軽快な楽曲で、客席も次第に熱を帯びていく。

 そして“この15年間、いろいろなチャレンジを続けてきましたが、私にとって、歌を歌うこと自体が大きな挑戦でした。音楽に励まされ、勇気付けられ、打ちのめされ、そこから立ち直り、という15年間だったような気がします。そんな平原綾香の15年の音楽の旅をお楽しみください”と彼女が語り、「おひさま~大切なあなたへ」「ノクターン / カンパニュラの恋」「Eternally」「Reset」と、ちょっと懐かしい彼女の代表曲が歌われていく。

 こういった選曲も15周年ならではだと思うが、歌詞とメロディをじっくりと、そして語りかけるように歌う歌声は、まさに平原綾香ならではの世界である。
特に英語詞と日本語詞を織り交ぜながら、感情を絞り出すように歌い上げた「ノクターン / カンパニュラの恋」の熱唱は圧巻だった。またギターの伊藤ハルトシはチェロもプレイするため、よりクラシカルなサウンドにも対応できて、彼女の世界観をより濃密なものにしていた。

 そしてここから、コンサートごとに歌う曲が変わる“日替わりコーナー”になり、この日は、子供の頃から自宅で父が聴かせてくれていた曲で、今回初めてカバーするという、レイ・チャールズの歌で知られる「Georgia On My Mind」が歌われた。こういったR&Bテイストの楽曲は彼女としては珍しいが、それでもしっかりと歌を自分のものにしているからさすがだ。そして途中から、彼女の父親でありベテラン・サックス奏者でもある平原まことがゲストとして登場。実は2日前に思い立って出演を依頼したということだが、ソウルフルなサックス・ソロを披露し、その感動的な演奏に彼女も思わず涙するという場面もあった。
さらにアコースティック・ギターとのデュオで、玉置浩二が彼女のために書き下ろした「マスカット」をしっとりと歌い、続けてNHKのトリノ・オリンピック放送のテーマ・ソングだった「誓い」を大らかに歌って、ここで1部が終了。

 休憩を挟み、口笛のメロディから2部がスタートした。ここから彼女が出演してきたミュージカル楽曲のパートだ。まずは今年の春に主演をつとめた『メリー・ポビンズ』から、「Chim Chim Cher-ee」と「Supercalifragilisticexpialidocious」が華やかに歌われ、さらに、女性シンガー・ソングライターのパイオニアともいうべきキャロル・キングの半生を描き、平原綾香自身がキャロル・キングを演じた2017年のミュージカル『Beautiful』から「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」がエモーショナルに歌い上げられた。
ここ数年ミュージカルへの出演が多くなってきている彼女だが、元々“歌を演じる”ことに長けていたその歌声が、こういったミュージカルの経験により、より表現力を増し、より深い世界観を表現できるようになってきているなという印象を受けた。

 さらに歴史的なジャズ・トランペッター、ディジー・ガレスピーの楽曲「A Night In Tunisia」を、ボイス・パーカッションや独自の“あーや語”によるスキャットを交えながらスウィンギーに歌い、彼女の音楽の世界の幅広さを見事に表現していた。どんな歌も自分のものにして、独自の世界観を作り出すことのできる、ほんとうにすごいシンガーだと思う。
そして「虹の予感」「HUSH HUSH」「Tweet your love」「La La LOVE」「Smile Smile」と、アップ・テンポのナンバーがメドレーで歌われ、観客も総立ちで手拍子を始めて会場のボルテージも一気に盛り上がっていく。バラードの印象が比較的強い彼女だが、こういった軽快なナンバーもとても魅力的で、躍動感溢れる歌声が聴き手を勇気付けてくれる。

 そして彼女が衣装替えのために一旦ステージを降り、「星つむぎの歌」がバンドのみで演奏されたのだが、普段のコンサートでは観客と合唱するのが定番になっていることもあり、サビになると観客たちが自発的に歌い出した。こういったところからも、彼女とファンの絆の深さを感じ取ることができた。
そして再び平原綾香がステージに登場し、「スタートライン」「ソメイヨシノ」「これから」「明日」と、彼女の歌唱力、表現力のすごさが存分に伝わってくる楽曲が歌われ、会場のすべての人が、そのスケールの大きな歌声に魅了されていく。ひとつひとつのメロディ、そして一言一言の歌詞をじっくりとリスナーに伝え、歌の世界に引き込んでいく歌声は、まさにワン&オンリーだ。平原綾香というシンガーの素晴らしさ、大きさ、そして優しさがダイレクトに伝わってくる歌は、心から感動的だった。

 そしてコンサートの最後の曲として、デビュー曲であり、彼女の人生を変えた名曲「Jupitar」が歌われた。
15年の時を経て、様々な経験を重ね、時には挫折を感じたり壁にぶち当たったりしながらも必死に歌い続けたことによって、現在の平原綾香が歌う「Jupitar」は15年前よりもさらに深みを増し、さらに広い世界観を表現し、さらに多くの感動をリスナーに届けてくれるようになっている。
進化した「Jupitar」の歌声は、まさに圧巻だ。彼女は、様々なジャンルを飛び越え、もはや“平原綾香というジャンル”を確立してしまった。歌が終わった後、満員の観客もスタンディング・オベーションで応え、コンサートは大きな感動の中終了した。

 そしてアンコールでは、和歌山県のテーマ・パーク“アドベンチャーワールド”の40周年を記念して書き下ろされた楽曲で、同パーク内でしかCDを購入できないという貴重な楽曲「5つの魔法」がハッピーに歌われ、ここから彼女のコンサート恒例の、コンサート・グッズを紹介する“あーやShop”のコーナーへと続いていく。
ここでのフレンドリーなトークは、彼女の存在がより身近なものとして感じられるという、今やコンサートになくてはならないコーナーだ。
そして“15年間、私を支えてくれたすべての人、家族に感謝します。感謝の気持ちを込めて、音楽を道しるべに、これからも歌い続けていきたいと思います。これからも平原綾香の歌を愛してください”と語り、歌うことに対する“決意”と“覚悟”を歌った「Music」で、15周年記念コンサートは幕を閉じた。

 平原綾香の歌い手としての進化、成長もその歌声からダイレクトに伝わってきたし、さらにどんな歌も自分の世界観を作り上げ、リスナーを自然にその世界に引き込んでしまう平原綾香という歌手のすごさ、素晴らしさ、スケールの大きさ、表現力の深さに圧倒され、心からの感動を与えてくれたコンサートだった。そしてそれだけではなく、とても温かく、ハッピーな気持ちにもさせてくれた、心のこもったステージでもあった。
15周年というのは、きっと彼女にとってはただの通過点であり、これからも彼女は、さらに進化を続けながら、様々な歌声をリスナーに届けてくれることだろう。そんな未来への希望も感じさせた、とても内容が濃く充実したコンサートだった。
(文:熊谷美広)

平原綾香 オフィシャルサイト
http://www.camp-a-ya.com

 

 

 

[ RELEASE INFORMATION ]
平原綾香
『Dear Music ~15th Anniversary Album~』11thオリジナルアルバム
『Dear Music ~15th Anniversary Album~』
2018年5月9日発売
UPCH-20484 ¥3,500+税


iTunes


「Jupiter」から15年。
平原綾香の歌は、どうして心に沁みるんだろう。
15周年を迎える平原綾香の “これまで” と 「これから」。
ルーツであるジャズ、ミュージカルのナンバーなど、平原綾香が挑戦し続けてきた音楽の軌跡をこの1枚に。平原綾香が15年間 挑み続けた音楽がたっぷりつまった1枚です!

【収録曲順】
1. これから
2. Smile Song
3. Beautiful
4. You've Got A Friend
5. (You Make Me Feel Like)A Natural Woman
6. Chim Chim Cher-ee
7. Supercalifragilisticexpialidocious
8. Night In Tunisia (Concert Tour Version)
9. I'm Beginning To See The Light
10. Look With Your Heart ~こころでみつめて~
11. Love Never Dies ~愛は死なず~
12. The Sound of Music ~サウンド・オブ・ミュージック~
13. The Lonely Goatherd ~ひとりぼっちの山羊飼い~
14. Time To Say Goodbye (Concert Tour Version)
15. Jupiter

【収録曲について】
<オリジナル新曲>
1. これから 作詞・作曲:水野良樹 編曲:亀田誠治
2. Smile Song 作詞・作曲:平原綾香 編曲:Nicolas Farmakalidis

<2017年7月上演 出演ミュージカル「ビューティフル」より>
3. Beautiful *新録
4. You've Got A Friend *新録
5. (You Make Me Feel Like)A Natural Woman *新録

<2018年3月上演 出演ミュージカル「メリー・ポピンズ」より>
6. Chim Chim Cher-ee
7. Supercalifragilisticexpialidocious

<ルーツであるジャズ>
8. Night In Tunisia (Concert Tour Version)
9. I'm Beginning To See The Light *新録

<2014年 3月上演 出演ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」より(「オペラ座の怪人」の続編)>
10. Look With Your Heart ~こころでみつめて~ *新録
11. Love Never Dies ~愛は死なず~ *アルバム「Winter Song Book」より

< コンサートツアー>
12. The Sound of Music ~サウンド・オブ・ミュージック~
13. The Lonely Goatherd ~ひとりぼっちの山羊飼い~
*「サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版」の歌とセリフの吹き替えを担当
14. Time To Say Goodbye (Concert Tour Version)
*サラ・ブライトマン&アンドレア・ボチェッリのデュエットで有名

<デビュー曲>
15. Jupiter *オリジナル音源(DREAMUSIC Inc.)

<平原綾香アルバム「Dear Music ~15th Anniversary Album~」特設サイト>
https://sp.universal-music.co.jp/hirahara-ayaka/korekara

「これから」先行配信中!
iTunes:http://po.st/korekara_it
レコチョク:http://po.st/korekara_re



ライブDVDもリリース!
『CONCERT TOUR 2017 ~LOVE 2~ at Bunkamura ORCHARD HALL』ライブDVD
『CONCERT TOUR 2017 ~LOVE 2~ at Bunkamura ORCHARD HALL』
2018年5月23日発売
UPBH-20210/1(2DVD) ¥6,463+税


2017年ニュー・アルバム『LOVE 2』を掲げた全国ツアーのBunkamura オーチャードホール (7/16公演)。最新アルバムからの新曲に加え、「Jupiter」「おひさま」をはじめとした名曲までを完全収録!

 

<平原綾香 プロフィール>

2003年12月17日にホルストの組曲『惑星』の『木星』に日本語詞をつけた『Jupiter』でデビュー。
2004年の日本レコード大賞新人賞や、2005年日本ゴールドディスク大賞特別賞をはじめ、様々な賞を獲得。

その後も、ドラマ『優しい時間』(フジテレビ系)主題歌『明日』、NHKトリノオリンピック放送テーマ・ソング『誓い』、ドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)主題歌『ノクターン』を歌い、同ドラマに女優として出演。

2009年にリリースした全曲クラシック曲のカヴァーアルバム「my Classics!」は「第51回輝く!レコード大賞」で優秀アルバム賞を獲得。その活動が高く評価され、2010年「第1回岩谷時子賞」において奨励賞を受賞。
2011年「平成22年度文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」を受賞。
また、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』主題歌『おひさま〜大切なあなたへ』、2012年にはNHK総合テレビ『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』のテーマ曲『スマイル スマイル』をリリース。
2013年3月、NHKBSプレミアムドラマ『ラスト・ディナー』では、ゲストの思い出の名曲を毎回ドラマのエンディングで歌う“レストランの専属歌手”役として、全8回に出演。

2013年ユニバーサルミュージックに移籍し、2013年12月17日デビュー10周年を迎えた。

2014年3月『オペラ座の怪人』の続編ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』でクリスティーヌ・ダーエを演じた。
また、『昭憲皇太后百年祭』を記念して、明治神宮境内本殿に於いて開催された『昭憲皇太后基金チャリティ奉納演奏』で歌唱を行った。
今回の演奏規模・映像収録が本殿内で行われることは、明治神宮の長い歴史の中で初となる記念すべき奉納演奏である。

2015年5月『サウンド・オブ・ミュージック製作50周年記念版』で、主人公マリア役の吹き替えを担当。 映画館で吹き替えが上映されるのは初めてのことである。
8月、戦後70年を記念し、ハワイ・真珠湾のヒッカム空軍基地フォードアイランドで開催された『長岡・ホノルル平和友好記念式典』に出席。復興祈願花火『フェニックス』のテーマソングでもある『Jupiter』を歌唱。
12月、音楽を通じて社会貢献、様々な支援のために『平原綾香 Jupiter 基金』を設立。東京国際フォーラム・ホールCにて、第1回チャリティーコンサートを開催した。

2016年4月27日、9枚目のオリジナルアルバム「LOVE」を発売。
同年5月より12度目となる全国ツアーをスタートさせ、第1弾・バンドスタイル、第2弾・アコースティックスタイル全36公演を完走。
12月には、『第2回 平原綾香 Jupiter 基金 クラリーノPresents My Best Friends Concert ~顔晴れ(がんばれ)こどもたち~』を岡山県倉敷市芸文館にて開催した。

2017年1月『第3回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert ~顔晴れ(がんばれ)こどもたち~ スペシャルゲスト:クリス・ハート』を東京国際フォーラム・ホールCにて開催。
4月26日、10枚目のオリジナルアルバム「LOVE 2」を発表。
5月より13度目となる全国ツアー「平原綾香 CONCERT TOUR 2017 ~ LOVE 2 ~ 」全20公演を開催。
7月、初の単行本「平原綾香と開く クラシックの扉」を発売。
7月8月には、キャロル・キングの半生を描いたミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)へ主人公キャロル・キング役で出演した。
にいがた観光特使に就任。
2018年1月 『第4回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert ~顔晴れ(がんばれ)こどもたち~ スペシャルゲスト:吉田山田』を東京国際フォーラム・ホールCにて開催決定。 
2018年3月〜6月 ミュージカル『メリー・ポピンズ』(東京/東急シアターオーブ・大阪/梅田芸術劇場)への主演も決定している。
デビュー以来、シングル31枚、デュエットシングル1枚、カヴァーアルバム、ベスト盤を含む19枚のアルバムを発表。

父はサックス奏者の平原まこと。
祖父はジャズトランペッターでホットペッパーズの平原勉。

2018/10/22-18:53:00

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