| ケイコ・リーの一年ぶりのN.Y.録音はグレート・アメリカン･スタンダードのバラードを中心としたジャジーで切ないアルバム。デヴィッド・サンボーン(as)、ケニー・バロン(p)、レイ・ドラモンド(b)、大野俊三(p)らの豪華サポート・メンバーに加え、ギル・ゴールドスタインのアレンジによるストリングスも美しい仕上がり。「スマイル」や「ピープル」といった名曲揃いの本作は、ジャズ・ヴォーカルへ関心を持っているジャズ初心者にもお勧めの作品です。
 ケイコ･リー『デライト』
2008年10月22日／SICP-10108 ／￥3,045 (税込)
01.スマイル
02.アイ･ディドント･ノウ･ホワット･タイム･イット･ワズ
03.ハウ・ドゥー・ユー・キープ・ザ・ミュージック・プレイング
04.ザ・ベリー・ソウト・オブ・ユー
05.フィーバー
06.モア・ザン・ユー・ノウ
07.スプリング・キャン・リアリィ・ハング・ユー･アップ・ザ・モスト
08.イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー
09.ピープル
10.ホエン・サニー・ゲッツ･ブルー
11.ユー・ドント・ノウ・ミー
メンバー：デヴィッド・サンボーン（as）ケニー・バロン（p）レイ・ドラモンド（b）
大野俊三（p）カール･カーター（b）ジーン・レイク（ds）エイティアン・スタドウィック（p,key）
編曲：ギル・ゴールドステイン（オーケストラ・アレンジ）
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95年、アルバム『イマジン』でデビュー。スレンダーな体から発する存在感のあるディープ・ヴォイスと自在な即興で「楽器と対等に渡り合える歌手（日野皓正氏）」、「低音で深く胸に染み渡る歌声は、一度聴けば忘れることはない。」等、各紙で絶賛される。スイングジャーナル誌の読者人気投票では初登場以来12年連続で部門トップを独走するなど人気・実力No.1ヴォーカリストとしてそのポジションは定着。香港・台湾・韓国ほかアジアでも人気を確立している。そして、彼女が幅広いファンを獲得する契機となったのが、2001年の日産ステージアＣＭソング「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の大ヒット。翌年２月に発表した初のベスト・アルバム『ヴォイセズ』は20万枚の大ヒット作となった。近年ではアルバム・デビュー10周年を迎えた2005年に、長年の活動を支えてきたファンの声を反映したベスト盤、『ヴォイセズ・アゲイン』をリリース。自ら日本語による作詞を手がけた作品も発表。2006年ハンク・ジョーンズとの『ライヴ・アット・ベイシー』はスイングジャーナル誌「日本ジャズ賞」に輝いている。2007年には久しぶりのＮＹ録音を敢行、自らの青春を彩り音楽性のベースとなった洋楽の名曲をケイコ・リー流にカバー。そして今年3月にはユーミンのカバー、小沼ようすけとのデュオ、ヒット曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のリミックスなど聴き覚えのある曲が満載したジャズ以外の作品を集めたアルバム『アナザー・サイド・オブ・ケイコ・リー』をリリースしている。
