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ROGER JOSEPH MANNNING Jr ROGER JOSEPH MANNNING Jr

ROGER JOSEPH MANNNING Jr INTERVIEW
●日本には何度も来ていると思いますが、冬の東京はいかがですか?

「以前も一度、12月に来たことがあるんだけど、1stの 『SOLID STATE WARRIOR』 が出たくらいの時で、ファッション・ブランド 「MILK FED.」 とのコラボレーションをしたんだよ。でも、今回みたいな雪は初めて。すごく寒いよね。」


●では早速、ニュー・アルバム 『CATNIP DYNAMITE』 の話を。最高のメロディーとサウンドがギッシリ詰まっている、タイムレスな傑作だと思います。完成してみて、ご自身の手応えはいかがですか?

「そう言ってもらえると嬉しいね。(日本語で)アリガトウゴザイマス。ポリシーとして、自分が100%自信を持てるものでなければ世に出したくない、というのがあるんだ。そのためには二度も三度もやり直したりするしね。自分がセッティングした基準値が高いから、自分はもちろん、周りの人にも大変な思いをさせちゃうし、それだけ時間がかかったりもするんだけど・・・。ただその甲斐もあって、過去にJELLYFISHで出したもの、IMPERIAL DRAGで出したもの、今でも全部に自信を持っていられるし、その時その時の自分自身が完璧に表現されているんだ。そして、今回のアルバムもそれが出来ていると思っているよ。そういう意味で、まさに自信作だね。」


●特に苦労した点はありました?

「歌詞だね。完成までに2、3ヶ月もかかっちゃったよ。そして何と言っても、唄。今回、ヴォーカルのレコーディングだけで4ヶ月から5ヶ月もかかったんだ。自分が気持ちよく唄える声域を超えるような曲も多かったし・・・。結構ノドに負担がかかったよ。今でも喋るのがキツいくらい(笑)」


ROGER JOSEPH MANNNING Jr. ●なるほど。そして、今回の 『Catnip Dynamite』 は、ギターが多く使われていて、ファースト以上にロックン・ロールな魅力に溢れているように感じます。それは意図的なものなのでしょうか?

「そう、その通り! 僕の夢でもあるんだけど、最初は、「ロックン・ロール万歳!」みたいなアルバムを作ってみようとしていたんだ。イメージ的には、70年代のブリティッシュ・ロック。例えばクイーンやスウィートみたいにド派手な感じでさ。ただ僕は、ひとつのアルバムに色んな要素を組み込むのが好きなものだから、結局はソレだけという風にはならなかったんだけど。だから、むしろ結果としては、前作の 『SOLID STATE WARRIOR』 から曲作りを継続してて、次の12曲が出来たから新しいアルバムとして完成した、という流れに近いかもしれないな。」


●ファーストをリリースしてから2年の間、TV EYESやMALIBUなど、ソロ名義以外での活動も活発でしたよね。ユニット/名義ごとにサウンドのテイストも全く違いますが、今回のアルバムにそれらの活動の影響はありましたか?

「いや、それは無いんじゃないかな? 自分の中ではそれぞれ全く別ものなんだ。TV EYESやMALIBUにはそれぞれの楽しみがあって、もちろんやり甲斐があるんだけれども、やっていて一番楽しいのはソロなんだよね! クリエイターとしても、1人の人間としても、最も自分らしさが表現できる場所だし。だからこそ、ヴォーカルの追求が出来たり、ロックン・ロールが持つエネルギーを放出できたり、60年代や70年代のレコーディング・スタイルの研究が可能なんだ。あえて 「ポップス」 という限られた枠の中で、リスナーのピュアなイマジネーションを引き出して (注: 1stに収録の楽曲 「Pure Imagination」 に掛けて?)、色んな場所へと連れて行ければ良いなあと思ってる。それができるのが、何と言ってもソロってわけ。」


●そんな音楽制作の際、インスピレーションの源となっている事はありますか? 実は、日本の着ぐるみアニメが大好きだとお伺いしたのですが、その影響は? あなたのカラフルでファンタジックなサウンドには、共通する点も多く感じられるので。

「それが特別、創作に影響しているという事はないんだけども(苦笑) とにかく、そういうテレビの子供番組は大好きなんだ!(笑) 欧米はもちろん、日本もね。ウルトラマンやスピードレーサー(マッハGoGoGo)、クレクレタコラとかゴジラみたいなモンスターものとか。60年代や70年代の独特なイメージって本当に好きで、よく観ているよ。 あとはファンタジーものも。 ・・・そう、古代文明とかもすごく好きなんだよね。エジプトやアーサー王、ロビンフットに、ネイティヴ・アメリカンに、アステカもマヤも。あとはポリネシアやハワイの火山みたいな亜熱帯の世界は、自分の中ではイメージが膨らみやすいんだ。 例えば他にも、「AKIRA」に出てくる殺伐とした世界でさえ、言ってみればファンタジーなわけだよね。だからまあ、僕の音楽を聴いて、そういったファンタジーの世界を想像してくれるって言うんだったら、それは嬉しいね。理想としては、僕の音楽をトンネルにして、現実の世界からファンタジーの世界へ飛んで行ってくれる・・・、そんな聴き方をしてもらえたら最高だ。
(こちらが用意した、「クレクレタコラ」の資料を眺めながら) ・・・・・・それにしても、良い大人がこんなおかしなコスチュームを着て一生懸命にやってるんだから、笑えるよね! ハハハ!(笑)」


●(笑) ではここで話題を変えて。最近のフジファブリックとの競演をはじめ、日本で親交のあるミュージシャンが多く、以前から日本とは縁が深いですよね? さらにJELLYFISH時代、ピンクレディーの「S.O.S.」をカヴァーされたのは有名です。そこで! あなたにカヴァーしてもらいたい日本の曲を3曲、勝手ながら独断で選んでみました。聴いて頂いてもよろしいでしょうか?

「OK!」

♪ aiko / かばん

「うん、全体的に良い感じだよね。そして、声がすごく良い。」
●コード進行とメロディーがすごく複雑なんですよ。
「その通りだね。J-POP (←本人が実際にそう言いました) の世界の人にしては、コード進行と組み合わせ方が本当に冒険的で。それって、すごい大切なことだよね。」
●なるほど。それでは次の曲です。

♪ Perfume / Baby Cruising Love

●人気の女の子アイドル・グループですが、音楽的な評価が極めて高いんです。
「(かなりジックリと聴き入っている) ・・・・・・うん。ダンス・ミュージックの世界にしては、かなりプログレッシヴな事をやっているね。ダンス系の音楽ってどれも一緒に聴こえることが多くて、先の展開が読めたりすることが多々あるんだけど、そんな中でこういう事をやるって事はとても大事だと思うよ。よく出来ている曲だ。」
●彼女たちのルックスは?(笑)
「Cute!(笑)」
●(一同爆笑) それでは最後の曲です。いわゆる懐メロですね。ピンクレディーと同時代です。

♪ フィンガー5 / 個人授業

「(ジャケットを眺めて) ワオ! Great!! (さらに曲がはじまり) これ、大好き! Yeah!」
●ということは、もしもカヴァーするなら断然この曲、という事しょうか?
「そうだね! これならやっても良いよ(笑) いや、マジで最高だよ、コレ。」
●ぜひ、よろしくお願いします!(笑)
「ねえ、このCD欲しいんだけど!」
●うわー、ごめんなさい! 会社のCDなので、差し上げられないんです・・・。
「(スタッフに向かって) じゃあ、このCD買ってきてよ!! (「OK」の返事に) COOL!」
●この時代に活躍した、日本の名だたる職業作家陣による楽曲なんです。
「うん、だろうね。実は、70年代の日本のバンド、タイガースの映画を観たことがあるんだよ。すごく良かった。ほんと、素晴らしい作家たちだね。日本語だから、内容は全く分からなかったけど(笑)」
●へ〜!(スタッフ一同驚く) やはり60年代70年代という時代へのシンパシーは大きいですか?
「うん。理屈は抜きにして、その時代のレコードが持つサウンドには何とも言えない魅力があるんだよね。僕はどうしても、単純にそれが好きらしいんだ。」

●では、次の単独公演の際は、フィンガー5のカヴァーを期待して待っています!(笑)
本日はありがとうございました!!


さらに現在、ポニーキャニオンのオフィシャルMySpaceにて、フルーツしか口にしない 「フルタリアン」 という、ロジャーの珍しい食習慣にスポットを当てたビデオ・ブログ『フルタリアンへの道』を連載中。興味深くも楽しい内容になっています!
「フルタリアンへの道」http://blog.myspace.com/canyoninternational

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