原作漫画 「夕凪の街 桜の国」こうの史代 双葉社/発売中/840円 2003年9月、双葉社「Weekly漫画アクション」に、広島で被爆した女性の10年後を描く「夕凪の街」が読みきり作品として掲載される(映画では13年後の設定)。そのテーマ性や巧みな語り口は読者に強烈なインパクトを与え、大きな反響を得る。その後、現代に生きる女性が、被爆者の子供として生を受けた自分のルーツを見つめる「桜の国(一)(二)」を含め、3部構成から成る「夕凪の街 桜の国」が2004年10月に単行本として発売になる。原爆投下当時から現在までに至る原爆の影響を、等身大の主人公を通して描いた本作は、発売と同時に話題を呼び、現在では発行部数25万部を突破。各メディアで多くの特集が組まれるなど注目を集める。そして、平成16年度文化庁メディア芸術賞マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞、今後語り継がれるべき作品の一つとなった。海外での出版も進められ、ヨーロッパではフランス、イギリス、スイス、ルクセンブルクの4カ国、アジアでは韓国、台湾、その他、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ・ケベック州にて翻訳本が発行されている。 詳しくはこちら⇒http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-29744-5