ジョン・マクレーンとしては初来日!ブルース・ウィリス、記者会見でノリノリ!! 『ダイ・ハード4.0』のPRのため、主演のブルース・ウィリス、共演のジャスティン・ロング、マギー・Qがワールドツアーの皮切りとして来日、6月12日、東京・新宿のパークタワーホールにて記者会見が行われた。ブルース・ウィリスがジョン・マクレーンとして『ダイ・ハード』シリーズのPRのために来日したのは、実は今回が初めて。話題騒然となっているシリーズ最新作とあって、会場には国内外の報道陣が詰めかけた。会見は予定時刻より約30分遅れでスタートしたが、3人はご機嫌で登場しノリノリで質問に答えてくれた。 まず、見どころは?という質問にブルースは「何といってもマギーと共演(格闘)したエレベーターシャフトのシーンだね。レン・ワイズマンのアイディアで、これまでに観たことがないくらい、とにかくエキサイティングなんだ。生まれて初めて女性を殴ったんだけど、マギーにこてんぱんにやられたよ(笑) ジャスティンとは夜の撮影が多くて大変だった。でも、キャストが良かったおかげで和気あいあいと楽しくやれたよ。ふたりは素晴らしい共演者だ。誰と一緒に仕事をするかというのはとても大事だね。この映画は好きなシーンがたくさんあって、すごく話しやすい。それは、作品が良く出来たという証拠なんだ。期待を上回る仕上がりになったよ」と、満足げに語った。マギーとジャスティンも心底共感する面持ちで「うまくやれたのはブルースのおかげ」と感謝と尊敬の気持ちを口にした。 ほとんどスタントなしでアクションに挑んだマギーと、スーパーハッカーを演じたジャスティンは、それぞれ意外な裏話を明かしてくれた。「アクションの準備期間が十分に取れなくて、撮影中に訓練を続けていたの。大変だった半面、常に目標を課して新鮮な気持ちで臨めたわ」(マギー) 「実はコンピュータのことは全然知らないんだ。せいぜい電源を入れられるくらい。専門用語をたくさん喋らなくちゃいけなくて怖かったよ」(ジャスティン) 12年ぶりのシリーズ復活について「『ダイ・ハード4.0』はパート1を彷彿とさせる作品だ。レンがうまく21世紀テイストにアレンジしてくれた。16歳の時にパート1を観た彼が、いまパート4を監督するなんて本当に素晴らしいことだよ。パート1を観た人が子供を連れて観に行ってくれたら嬉しい」と話すブルースは、「レンは実に新しい考えを持っていた。彼の話を聞いて、これでやっと『ダイ・ハード』を復活できると思った」とワイズマン監督を賞賛した。また、「この映画はアクションだけでなく、ヒューマンドラマも描かれているんだ。父親のマクレーンに似て鼻っ柱は強いが繊細でもある娘ルーシーとの親子関係や、家族を愛し、罪のない人を決して傷つけないマクレーンの人間性なども観てほしい」そして「これは単なる映画で、エンタテインメントなんだ。実際は誰も撃たれていないし、怪我もしていない。ローラーコースターのような楽しさを味わってほしい」と観客へメッセージを送った。 ブルースは終始饒舌で、話し始めると止まらない!ひとつの質問に対する答えが並みならぬ長さで、訳し終えた通訳さんに拍手が贈られるほどだった。しかも、すっかり会見の進行をブルースが仕切り、司会の山中秀樹アナから「最後の質問」と言われても、お構いなしに「もっとやろう」と勝手に続行。延長に次ぐ延長に、ついには中山アナも「好きにやって」とサジを投げる始末。「質問はふたりに」と途中でトイレに行ってしまうなど、あまりのマイペースぶりが笑いを誘った。ブルースをはさんで座るジャスティンとマギーも、冗談を言い合ったり、お手ふきタオル投げ合戦を始めたり、ブルースがそのタオルで頭をふいたりと、なんとも楽しげ。なかなか型破りな会見だったが、『ダイ・ハード4.0』の魅力を大いに語ってくれた様子から、彼らがいかにこの作品に自信と誇りを持っているかを伺い知ることができた。