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目前に迫りくる恐怖を“体感”せよ! ジョージ・A・ロメロ最新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』目前に迫りくる恐怖を“体感”せよ! ジョージ・A・ロメロ最新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
STORY
目前に迫りくる恐怖を“体感”せよ! ジョージ・A・ロメロ最新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
時代を反映したゾンビ映画を作り続けるホラー界の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の最新作は、P.O.V(ポイント・オブ・ビュー=主観撮影)の手法を用いたドキュメンタリータッチのサバイバルスリラー。誰もが“メディア”となりうる現代社会と人間性の危うさを浮き彫りにし、痛烈な批判を投げかける。

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』ペンシルバニアの山奥で、映画を撮っている若者の一団があった。監督を務めるジェイソン・クリード(ジョシュ・クローズ)とその仲間たちである。大学の映画学科の卒業製作として、ホラー映画を作っているのだ。スケジュールはすでに何日もオーバーしており、役者もスタッフも疲れきっていた。そんな中、ラジオを聞いていたスタッフの1人が衝撃のニュースに気付いた。世界各地で死体が息を吹き返し、あろうことか生きている人間を襲い始めたというのだ。メディアは混乱している様子だった。それぞれの家族と連絡が取れないことが判明したため、ジェイソンたちも撮影を切り上げ、家を目指して出発することに。全員でキャンピングカーに乗り合わせて山を下りた彼らは、そこで信じられない光景を目にする。本当に死人が蘇り、人を襲っていたのだ。もともとはドキュメンタリー監督を目指していたジェイソンは、恋人デブラ(ミシェル・モーガン)が反対するのも聞かず、いま起こっている状況を全てカメラに収めることを決意する。手始めに彼らが立ち寄った大学の寮はもぬけの殻となっていて、次に訪れた病院では医師も看護婦も“生ける死人”となっていた。初めて目の前に現れた敵を前にどう対処していいかもわからない学生たちは、1人、また1人と犠牲になっていく。そんな中、テレビなどマスメディアの伝えるニュースは錯綜していた。世界各地で大惨事が発生しており、ジェイソンたちもその只中にいるにも関わらず、メディアは「事態は沈静化に向かっている」と虚偽の報道を繰り返している。その一方でYouTubeには断片的な衝撃の映像が次々にアップされていた。ジェイソンも撮影した素材をその場で編集しつつ、次々と動画共有サイトにアップしていく。なんとしてでも生き残り、そして後世に伝えて世界を救うという使命に燃えるジェイソンだったが……。

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』ホラー映画の巨匠であり、映画界に多大なる影響を与え続ける伝説のフィルムメーカー、ジョージ・A・ロメロ。いまや古典となった『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/ゾンビの誕生』(68)で「モダン・ゾンビ映画」というジャンルを確立し、『ゾンビ』(78)、『死霊のえじき』(85)の「ゾンビ三部作」でコアなファンを獲得した、ゾンビ映画の第一人者だ。『死霊のえじき』後には『モンキー・シャイン』(88)や『URAMI 〜怨み〜』(00)などを経て、『ランド・オブ・ザ・デッド』(05)で20年ぶりにゾンビ映画の世界にカムバック。そして、待望の「リビングデッド」シリーズ5作目となるのが、この『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』である。本作には、いわゆる“ヒーロー”は不在。ごく平凡な学生たちが、ただならぬ状況下でも“真実”のみを伝えようと頑なにカメラを回し続ける様を描いた、究極のサバイバルムービーだ。ストーリーはある意味『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の原点に立ち返ったもので、非常事態の発生から、社会が崩壊していくところまでを追っていく。確実に忍び寄る圧倒的な恐怖を表現する一方で、個人が発信する情報が容易に“メディア”となり得る現代のネット社会と、眼前に起きている惨劇を傍観する人間性の危うさをも描ききる。
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 本作を製作するにあたり、ロメロは何よりも“スピード”を求めたと言う。「いまの世界の状況、それをそのままストレートに映画にすることが重要だと思ったんだ。だから製作も急ピッチで進めた」と語る。それは、本作を低予算・短期間製作のインディペンデント作品とした要因の一つだ。キャストに有名な俳優を起用しなかったことも臨場感を生み、功を奏した。“恐怖”と“現代社会への警鐘”という2本の柱を、より克明に映像化するために取られた手法はP.O.V(ポイント・オブ・ビュー=主観撮影)。かつては『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)、最近では『REC/レック』(07)や『クローバーフィールド/HAKAISHA』(08)でも使われた撮影手法を用い、完全にその場で撮ったビデオ映像のみで物語が進行する。観る者はまさにその現場にいるかのような感覚を体感させられるのだ。
ロメロ作品は、安易に「ホラー映画」とひと括りにはできない独特の哲学と辛辣な社会的メッセージを有する。ロメロがゾンビを介して映し出すのは、時代の歪みであり、人間の業(ごう)だ。唐突に、無慈悲に襲いかかるゾンビという存在は、自然災害とも、テロリズムとも、我々人間の成れの果てとも読み取れる。もちろん、ゾンビ映画の王道として、ロメロは遺憾なく手腕を発揮。シニカルでブラックなユーモアも効いていて、時に笑いすら誘う。ゾンビを愛してやまない御大が生み出すゾンビたちは、今後も生き生きと(?)人類を脅かし続けるに違いない。

『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
製作:ピーター・グルンヴォルド、サム・エンゲルバール、アート・シュピーゲル
撮影:アダム・スウィカ
美術:ルパート・ラザルス
特殊メイク:グレッグ・ニコテロ(KNB EFXスタジオ)、ガスライト・スタジオ
出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツ、エイミー・ラロンド、ジョー・ディニコル、スコット・ウェントワース、フィリップ・リッチオ、クリス・バイオレット、タチアナ・マスラニー ほか
配給:プレシディオ
2007年/アメリカ/95分/R-15

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