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REVIEW
ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニーJr.共演。実話に基づく感動のドラマ『路上のソリスト』
LAタイムズの人気コラムニストのベストセラーを『つぐない』のジョー・ライトが監督、演技派俳優ジェイミー・フォックスとロバート・ダウニーJr.が共演。多くの困難を抱えながらも決して信じることをあきらめなかった実在の天才音楽家と、彼を追い続けた新聞記者の交流と友情とリアルに描く。

『路上のソリスト』コラムのネタを探していたロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニーJr.)は、ふとしたきっかけで、公園でひとり演奏していたホームレスの音楽家と出会う。奇抜な身なりで、2弦しかないヴァイオリンを巧みに奏で、ベートーヴェンを敬愛するその男はナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)と名乗り、かつてジュリアード音楽院にいたと話した。そんな名門校に在籍していた人物が、なぜ今は路上暮らしをしているのか? ロペスは同僚のメアリー(キャサリン・キーナー)との結婚が破綻してから気力を失っていたが、ナサニエルへの興味が久々に記者魂を熱くさせた。取材を重ねるにつれ、ナサニエルは天賦の才能の持ち主だったものの、在学中に統合失調症を患って音楽院を退学、家族の前からも姿を消していたのだと知る。ナサニエルについて書いたコラムはすぐさま反響を呼び、感動した読者のひとりはチェロをナサニエルにと送ってきた。宝物をもらった子供のように目を輝かせるナサニエル。彼がゆっくりと弓を動かした瞬間、世界は一変し、ロペスはその美しい音色に魂を揺さぶられる。劣悪な環境に身を置きながらも神を讃え音楽を愛するナサニエルを見守るうちに、何とかして彼の病気を治せないものかと思案し始めたロペスは、様々な関係者に相談を持ちかける。同時に、数十年前の州の政策の弊害により精神病棟が閉鎖され、患者らが街に放置されていることもわかった。ナサニエルの病気は治らない。普段は天使のように無邪気な彼は、突然悪魔に変貌する。ナサニエルに音楽家としての人生を取り戻させたいと願い、奔走していたロペスは、自問自答する。「自分がやっていることは、果たして本当に彼のためになっているのだろうか?」 コラムニストと、ホームレスの音楽家。彼らの互いの人生を変えることになった出会いと友情、それは決して終わることのない、全く先の見えない戦いでもあった……。

『路上のソリスト』2005年4月17日。「弦2本で世界を奏でるヴァイオリニスト」と題され、ロサンゼルス・タイムズで連載の始まったコラムに、LA市民の注目が集まった。それは、同紙の記者であるスティーヴ・ロペスが、実在する路上の天才音楽家ナサニエル・エアーズについて綴った物語だ。ナサニエルに深く関わることで、変わっていく自身の人生も現在進行形で語り続けたそのコラムは、熱烈な愛読者を獲得し、2008年には1冊の本として出版され全米に驚きと感動をもたらした。そして2009年、最高のスタッフとキャストが集結し、映画化が実現した。監督に選ばれたのは、『つぐない』でゴールデン・グローブ賞の作品賞に輝き、アカデミー賞では7部門にノミネートされた、今最も期待を寄せられている若手英国人監督ジョー・ライト。ライト監督にハリウッド進出を決意させた脚本は、『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞にノミネートされたスザンナ・グラントが手がけた。LAを舞台にした本作を撮るにあたってライト監督は、「ロペスもナサニエルも、ある意味で自分の住む世界を外から見る観察者だから、僕のようなアウトサイダーが監督するのは、適切な気がした」と語る。ゴージャスな美しさと隣り合わせに犯罪や貧困などの問題が存在するLAの地域社会を、美化することなく偽りのない目で見つめる作品にしたかったと言うライト監督は、ハリウッドのエンタテインメントと英国のリアリズムを融合させつつ、人の輝きを捉えた温かな映画を創り上げた。御伽噺ではなく実話から生まれた、押しつけがましくない静かな感動が胸に迫る。また、全く共通点のないふたりの男を深い絆で結びつけた音楽も聞き逃せない。
『路上のソリスト』ナサニエルに扮するのは、『Ray/レイ』で伝説的ミュージシャン、レイ・チャールズを演じてアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞ほか数多くの映画賞を総なめにしたジェイミー・フォックス。重い病と闘いながら懸命に世界を理解しようとし、夢に向かって精一杯努力しているひとりの音楽家の情熱的で繊細な精神をシンクロさせる難しい役どころを演じきった。ナサニエルにとって音楽はまさに生きる証、彼の全てだ。その想いがスクリーンからリアルに伝わってくる。ちなみに、フォックス本人もまたジュリアード出身であり、音楽に造詣が深いが、ナサニエルの並外れた才能と技能を体現するためには相当の覚悟を要したという。ロペス役には、『チャーリー』でチャップリンを演じアカデミー賞にノミネート、最近では大ヒット作『アイアンマン』や『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で脚光を浴びたロバート・ダウニーJr.。取材者と取材対象者という関係を超えてナサニエルに手を差し伸べるうちに、他人の痛みを知り、自分を変える勇気をもらうことになる男の心の機微を丹念に表現している。今回共演を果たしたフォックスとダウニーの素晴らしさは筆舌に尽しがたい。
ロペスとナサニエルが内面の感情を分かち合うことは容易ではなく、細い糸を紡ぐかのように慎重に育まれた友情の軌跡。そこには、実話ならではの重みと、何物にも代えられない美しさがある。現在も、彼らの交流は続いている。

『路上のソリスト』『路上のソリスト』
監督:ジョー・ライト
脚本:スザンナ・グラント
原作:スティーヴ・ロペス「路上のソリスト」祥伝社刊
製作総指揮:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ジェフ・スコール、パトリシア・ウィッチャー
製作:ゲイリー・フォスター、ラス・クラスノフ
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニーJr.、キャサリン・キーナー、トム・ホランダー、リサ・ゲイ・ハミルトン ほか
配給:東宝東和
2009年/アメリカ/117分
2009年5月30日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
公式サイトをチェック!http://rojyo-soloist.jp
MUSIC
ダリオ・マリアネッリによってベートーヴェンの音楽が壮大に生まれ変わる――。
『路上のソリスト』オリジナル・サウンドトラック『路上のソリスト』オリジナル・サウンドトラック
UCCL-1141/ユニバーサル クラシックス&ジャズ/発売中/¥2,500
音楽は、『つぐない』でアカデミー賞作曲賞を受賞したダリオ・マリアネッリ。本作のスコアはナサニエルがベートーヴェンの音楽をこよなく愛するという本編の設定に基づき、ほぼすべての音楽をベートーヴェンから導き出すという手法を用いている。指揮者エサ=ペッカ・サロネンの協力も実現し、マリアネッリによってベートーヴェンの音楽が壮大に生まれ変わる。
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」や9番をはじめとする、劇中に流れる名曲の数々は、サロネンが長年にわたり音楽監修を務めてきた、米・カリフォルニアの名門ロサンゼルス・フィルハーモニックが演奏している。

ダリオ・マリアネッリ
1963年、伊・ピサ生まれ。TV・映画界で活躍する作曲家。ジョー・ライト監督『つぐない』(07)により、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞共に作曲賞を受賞。さらに英国アカデミー賞にもノミネートされる。ライト監督の『プライドと偏見』(05)では、アカデミー賞、アイヴァー・ノヴェロ賞、ヨーロッパ映画賞、世界サウンドトラック賞2部門にノミネートされる。また、クラシック・ブリット賞の作曲賞という栄誉に輝いた。その他の主な作品は、マイケル・ウィンターボトム監督の『イン・ディス・ワールド』(02)、『ポビーとディンガン』(05)、『ルワンダの涙』(05)、『Vフォー・ヴェンデッタ』(05)、テリー・ギリアム監督の『ブラザーズ・グリム』(05)、ビレ・アウグスト監督の『マンデラの名もなき看守』(07)、ニール・ジョーダン監督の『ブレイブ ワン』(07)など。最新作は、ロバート・デ・ニーロ出演の『Everybody’s Fine』(09)。

詳しくはこちら!
http://www.universal-music.co.jp/classics/soundtrack/thesoloist/

PRESENT
映画『路上のソリスト』マスコミ用プレス(B5サイズ/P.18)映画『路上のソリスト』マスコミ用プレス(B5サイズ/P.18)を
抽選で5名様にプレゼント!たくさんのご応募お待ちしております!!

提供:東宝東和

プレゼントの受付は終了しました!

応募締切:2009年6月28日(日)受付分まで有効。
当選発表:賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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