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『カフーを待ちわびて』 『カフーを待ちわびて』

REVIEW
玉山鉄二、マイコ主演。心温まる、とびきりピュアなラブストーリー『カフーを待ちわびて』
第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作が、玉山鉄二、マイコ主演で映画化。ゆったりとした時間が流れる沖縄の小さな島を舞台に、「一枚の絵馬」と「一通の手紙」から始まる不器用な恋。
波立つ毎日に、夕凪のような“カフー(幸せ)な気持ち”が心に灯る、温かなラブストーリー。
『カフーを待ちわびて』青い海に囲まれ、ゆるやかに時間が流れる沖縄の小さな島。白浜から続く路地にある鄙びた雑貨屋を営みながら、明青[あきお](玉山鉄二)は愛犬のカフーとのんびり暮らしていた。そんな彼のもとに、ある日突然、“幸[さち]”と名乗る女性から便りが届く。「絵馬の言葉が本当ならば、あなたのお嫁さんにして下さいますか」――したためられた文面に面食らう明青だったが、いつも家族同然に飯の世話をしてくれる近所の“おばあ”(瀬名波孝子)が先日言っていたことを思い出した。ユタであるおばあは、彼に「“カフー”が来る」と。沖縄の古い言葉でカフーとは「良い知らせ」「幸せ」「果報」を意味する。思い当たるのは、少し前に友人とともに珍しく島を離れた時、内地の神社で、少しの本心と悪戯心から絵馬に書いた願い事だった。明青はそこに「嫁に来ないか。幸せにします」と書き、姓名と島の名を記しておいたのだ。手紙は誰かの悪ふざけに違いないと思いつつも、心の片隅では胸騒ぎがして落ち着かない日々を送っていると、その女性は現れた。美しく清楚で、都会の垢抜けたセンスと庶民的な気さくさを併せ持った幸(マイコ)は、「今日からお世話になります」と挨拶すると、明青の家に住み着いてしまった。謎だらけの幸。なぜ来たのか、いつ帰るのかも聞き出せない口下手な明青の狼狽をよそに、幸はすぐに島に馴染み、雑貨屋の看板娘のようになってしまう。料理も洗濯も上手にできない幸だが、一緒に生活していくうちに明青のなかで彼女は大切な存在となっていく。だが、内気な明青は、自分の心の整理ができずにいた。幼い頃、母親が失踪して以来ずっと愛犬カフーと暮らしてきた明青は、自分自身の幸せと向き合うことが恐いのだ。時間の止まったようなこの島で、このまま何も変わらずにいてほしいと願う気持ちと、幸と新たな人生を踏み出したいという気持ちが葛藤する。しかし、幸には明青にまだ告げていない大きな秘密があった……。

『カフーを待ちわびて』最も“読む人の心をふるわせ、ときめかせる、とっておきのラブストーリー”として「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作に選ばれた原田マハの初小説『カフーを待ちわびて』が、原作とは異なるオリジナルラストで映画化された。本作は、一枚の絵馬を通して出会った男女の恋の行方を描いた、スピリチュアルなほど純粋なラブストーリーである。過去に傷を負い、痛みを抱きながら遠く離れたところで暮らすふたりに、あるはずのなかった出会い。“偶然”が、思いもかけない運命の“必然”となる、心癒される現代のおとぎ話。このファンタジックな設定に自然なリアリティを与えているのが、美しさのなかに神秘的な空気の漂う沖縄の小島という風土だ。ここでなら、願い事もきっと神様に聞き届けてもらえそうな、そんな空気がある。「カフー、アラシミソーリ」(幸せでありますように)と、そっと手を合わせれば、誰かの幸せを祈るやさしさが、島の空気に溶け込んでいく。主人公の明青と幸のカフーを見つめる本作は、島の開発を余儀なくされる島民にとってのカフーの意味をも映し出す。変わらずにいることも、変わっていくことも、おそらく同じくらい大事なのだと。
『カフーを待ちわびて』監督は、長編処女作『ハブと拳骨』に続き、再び沖縄を舞台に選んだ中井傭友。原作の持つ素朴でゆったりとした沖縄の雰囲気を大切にしながら、登場人物の揺れ動く心の機微をやさしい目線で描き出し、ささやかだけど温かさに溢れた出色の恋愛ドラマを作り上げた。キャスティングが抜群に素晴らしく、主人公の明青には若手実力派俳優として成長著しい玉山鉄二が扮し、自然体で控えめな演技で、内面の感情を押さえ込んだ心やさしい青年の純粋さと葛藤を見事に演じきっている。彼の日常に舞い降りる不器用な天使のような幸には、『山のあなた〜徳市の恋〜』で一躍注目の女優となったマイコが扮し、その柔らかく透明感のある存在に男女問わず好感を抱くだろう。少しずつ、少しずつ、島時間のように穏やかに想いを寄せ合っていく明青と幸の、もどかしいくらいに不器用で臆病な恋。こんなふたりが、たまらなく愛おしく感じられる。また、明青を“にぃにぃ”と慕う弟分の渡役を勝地涼が好演するほか、瀬名波孝子、尚玄、宮川大輔、白石美帆といった多彩な顔ぶれが、人々の心の綾を織り成す小さな島の物語にバラエティ豊かな彩りを与えている。
この映画には、せわしない日常を送るなかで遠くに置き忘れてきてしまいそうな大切なものが流れている。散歩道で目にする自然の美しさ、庭の食卓の匂い、ほんの触れ合うほどの手の温もり。そして自分ではない他の誰か、自分が大切な人を思いやるやさしさ。「おかえりなさい」「ただいま」と交わす、そんな些細なやりとりさえ、カフーなのだ。

『カフーを待ちわびて』『カフーを待ちわびて』
監督:中井庸友
脚本:大島里美
音楽:池頼広
原作:原田マハ『カフーを待ちわびて』宝島社刊(第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品)
主題歌:moumoon「EVERGREEN」(avex trax)
出演:玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤ゆみ、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹 ほか
配給:エイベックス・エンタテインメント
2009年/日本/121分
2009年2月28日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー!
公式サイトをチェック!http://kafu-movie.jp
MUSIC

主題歌は、注目のアーティストmoumoonの新曲「EVERGREEN」!
moumoon「EVERGREEN」
2009年2月25日発売/avex trax
【CD+DVD】 AVCD-31555/B ¥1,890
【CD】 AVCD-31556 ¥1,050
映画タイトルでもある「カフー」=幸せをテーマに、メンバーが映画を観て書き下ろした、ラストの余韻をさらに盛り上げるようなドラマティックなナンバー。
【CD+DVD】版には、映画本編では見ることのできない特別映像「カフーを待ちわびて もうひとつの物語。」を収録。映画を2倍楽しめる内容になっているので要チェック!

moumoon(ムームーン)
作詞&VoのYUKAとギター/作曲&Gtの柾昊佑(マサキコウスケ)による2人組ユニット。ユニット名の由来は、フランス語の“mou(やわらかい)”と英語の“moon(月)”をかけ合わせた造語。2007年12月5日、avex traxよりリリースした1stシングル「Do you remember?」は、全国21局のパワープレイを獲得し、スマッシュヒットを記録。2008年11月12日には待望の1stアルバム「moumoon」をリリース。なお、ユニット名にちなんで毎月満月の夜に「FULLMOON LIVE」というアコースティックライブを実施している。
moumoon公式サイト⇒http://www.moumoon.com

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映画『カフーを待ちわびて』特製・絵馬型マグネットメモを抽選で3名様にプレゼント!映画『カフーを待ちわびて』特製・絵馬型マグネットメモを抽選で5名様にプレゼント!たくさんのご応募お待ちしております!!

提供:エイベックス・エンタテインメント

プレゼントの受付は終了いたしました!

応募締切:2009年3月29日(日)受付分まで有効。
当選発表:賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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