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Itsco(イツコ) Itsco(イツコ)

注目の女性シンガー、Itsco(イツコ)が2008年1月16日、いよいよデビューを果たす。デビュー・マキシ・シングル『Water Lily』ではDOPING PANDAとの仕事でも知られるTGMX(SCAFULL KING/FRONTIER BACKYARD)をはじめ、THE STROKESのエンジニアを務めるヨシオカトシカズ、チャットモンチーのサウンド・プロデューサーでもある、いしわたり淳治(ex.スーパーカー)やasphalt frustrationなどのプロデュースを手掛けるKeyossie(ex.DOMINO88、)、注目のバンド8ottoとのコラボレーションなど、音楽シーンではおなじみの実力派たちが、大型新人と呼ばれるにふさわしい彼女と強力なタッグを組んだ。

「今回はパンクやオルタナ界の方にたくさん参加していただき、すべての曲で、これからも大切にしていきたいと思っている“自分探し”をテーマに歌詞を書いていただきました。タイトル曲でもある「Water lily」はライブで盛り上がれそうな曲でとても気に入っていますし、メロディーがキャッチーなので、明るく楽しめるようにしたいと思いました。“Water lily”って日本語だと“睡蓮”という意味なんですけど、睡蓮の花言葉には“清純な心”とか、“壊れやすい”などといった、“自分探し”につながる言葉があったので、タイトルにしたんです。不安定な水面に浮かびながら、綺麗な花を咲かせる、睡蓮のそういうところに惹かれるんですよね」

 「Water Lily」は、躍動感に溢れたビートが、80年代のニューウェーブを彷彿とさせるサウンドとバランス良く絡み合っており、彼女が言うように、オーディエンスがライブ会場で盛り上っている光景が頭の中でイメージできる。また、Keyossieが手掛けた歌詞が非常に個性的である点にも注目だ。〈知足庵〉、〈涅槃寂静〉といった和のテイスト溢れる言葉をはじめ、〈タマソマージョテーガマヤー〉や〈オマナッシヴァーヤ〉など、日本語でも英語でもない、普段聞きなれない摩訶不思議な言葉がビートにのって登場する。その正体は、古代・中世に、インド亜大陸において公用語として用いられていたサンスクリット語。フワフワと呪文のような独特な言葉を操る彼女の歌声とエレクトリックなサウンドの融合、今までになかった新しいポップがここに誕生したといっても過言ではないだろう。
Itsco(イツコ)
「私がMy Spaceで見つけて、かっこいいなと思ったロンドンの2人組ユニットLEVELLOADの楽曲が「SEKI−LALALA」なんです。でも、オリジナルの詞だとストレート過ぎるので、いしわたり淳治さんに歌詞をお願いしました。元々の英詞と、書いていただいた日本語詞の譜割りがピッタリとはまっているし、意味もしっかりとしていて、すごいなぁ、と思いましたね。「手のなる方へ」では、8ottoの皆さんによる生演奏のレコーディングを見せていただきました。クリックを使わない録音だったので、演奏の自然なスピード感を活かした曲になっています。機械でカチっと作ってしまう事が多い中、初めてのレコーディングでそういう経験ができたのは良かったと思います」

 ダンサブルな「Water Lily」、パンク・テイストが際立つ「SEKI‐LALALA」、8ottoとコラボレーションした「手のなる方へ」と、全く面持ちの異なる3曲であるが、曲ごとに自身の存在感までも変えてしまう彼女の歌声はまさにニューカマーと呼ぶには申し訳ないほどである。毎日の暮らしの中で心に残ったものが歌に反映され、活きていると語る彼女が、今作で歌い上げた3曲に共通するテーマは“自分探し”。楽曲を制作する過程で、彼女自身の中で何か答えは見つかったのだろうか。

「若干ですね(笑)。これからもっと“自分探し”を続けていきたいな、と思っています。どんなサウンドが自分に似合うようになっていくのか、どんな自分が出てくるのか、私自身も楽しみにしています」

 デビュー作でありながら、強力なバックアップを得て、圧倒的な存在感を示した今作に続き、早くも4月には朝本浩文をプロデューサーに迎えたファースト・アルバムがリリースされる予定。今後は作詞・作曲をはじめ、出来ることは何でもトライしていきたい、歌に関しても、いろいろな表情を学んでいきたいと語るItsco。未知なる可能性を秘めたニュータイプの歌姫から、今後も目が離せない。
Interview&Text:NCM編集部
RELEASE
『Water Lily』『Water Lily』
AVCD-31355 \1,200(税込)
avex trax 1月16日発売
1.Water Lily
2.SEKI-LALALA
3.手のなる方へ
4.Water Lily
〜CHERRYBOY FUNCTION REMIX(ExT Recordings)
PROFILE
Itsco(いつこ)
1987年福岡県出身。学生時代にいくつかのモデル・女優コンテストでグランプリや特別賞を獲得するも、音楽への強い憧れを捨てきれず2005年に単身上京。2年間の紆余曲折を経て、2007年avexと契約を結ぶ。2007年11月にリリースされた実力派クラブ系トラックメーカー多数参加のコンピレーション・アルバム「TOKYO PUDDING presents TOKYO SOUNDSCAPES」にてDE DE MOUSE、中塚武、安田寿之プロデュース楽曲のメインヴォーカルを担当。そして、ジャンルを超えた注目のクリエイターたちの強力なバックアップのもと、2008年1月、シングル「Water Lily」でついにデビューを果たす。
http://www.itsco.tv/
http://www.myspace.com/itsco
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