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約2年ぶりとなるアルバム『おやすみモンスター』をリリースするGOING UNDER GROUND。地元の幼なじみ5人で結成し、メジャー・デビューをしてから6年。昨年は念願の日本武道館でのワンマンも行い、着実に成長を遂げてきた彼ら。CDをリリースして、ツアーをやって、そんな順調な約束された活動が続いていたし、これからも続くはずだった。
いつからか、まとわりつく“GOING”らしさと“幼なじみ”であるという彼らの絆、そして当たり前にあることを前提としての音楽活動が、知らず知らずのうちに自らを苦しめ、迷走させる足かせとなってゆき、音楽すら自分たちにとって大切じゃなくなるのではないか、という恐怖に襲われた。
「悪い言い方をすれば惰性で進んでしまってる部分があって。それが必要以上に疲れて、すごく悪い流れだなっていうのはなんとなくわかってた。曲は普通にできるんだけど、そのできたものを聴いた時に何か物足りなくて、バンドそのものが変わっていかなきゃいけないと思って、同じやり方でずっとやっていけるわけないことも考え始めて」(河野丈洋/Dr&Cho)
「バンドである意味、俺たちが5人で音楽をやる意味を四六時中考えてた。GOINGは永遠に続くものだと思ってたんだけど、続かないかもしれないって初めて思った。俺たち5人は仲間だし、家族みたいなものでもあるんだろうけど、そこに音楽というものが挟まっての仲間であるわけだから、「それがなくなっちゃったらどうするんだろう?」って。もっと音楽家としてあらなきゃだめだっていうことはみんなに話して。音楽ありきっていうところでそれができないんだったら一緒にいれないし。でも俺はみんなと一緒にいたいし、みんなと一緒に音楽やりたいから、すべて捧げて音楽やるしかないなって。そしたら自然にぼやっとしてたメッセージが明確に見えてきた。だから、迷走してたのは、楽曲じゃなくて音楽じゃなくて、俺たちのマインド。俺はこのバンドを愛してるし、このバンドじゃないと意味がないと思うし、そこは辛くてもやろうって。そのために良くなるのであればなんでもするし、現状維持なんてクソだと思いましたね。なんとなくうまくいってるんだったら、そんなんやめちゃえばいい」(松本素生/Vo&Gt)
見失いかけていた自分たちの原点を、立ち止まりゆっくりと見つめ直すことで生まれた『おやすみモンスター』。ここにあるのは裸の5人のリアルなメッセージだけ。誰のためでもなんのためでもなく、自分たちであり続けるためにほんとうの歌をうたうことの大切さを知ったGOING
UNDER GROUND。このアルバムが完成する鍵となった、先行シングルの「さかさまワールド」で彼らはこう歌う。<例えるなら壊れた宇宙船/僕らそこに暮らしてる住人>。GOING
UNDER GROUNDという宇宙船に乗ってしまった5人。眼に映る景色はそれぞれ違っても、ここからまた旅は始まり、宇宙船から暗闇を照らすほんとうの歌をうたってゆくのだろう。 |
Interview&Text:藤坂綾 |
RELEASE |
『おやすみモンスター』
◆初回盤(ボーナス・トラック「おやすみ」収録/ほか)
VICL-62595
◆通常盤
VICL-62596
¥3,045(税込)ビクターエンタテインメント
11月7日発売
■LIVE11月7日、名古屋E.L.L.より「さかさまワールドツアー」スタート。
2008年1月20日東京・NHKホールまで全15本。
詳しくはhttp://www.aquamusic.co.jp/going/まで
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