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神威龍牙

神威龍牙

生きようとしてる人。そして、死にたいと思っている人へ贈りたい。
Message&LArk Projectの始動から、約3ヶ月。9月26日に、プロジェクト第2弾となる『DECIDE/Cherub』をリリースする神威龍牙が、8月号に続き再び登場。“天使と悪魔”、“善と悪”、“白と黒”など、対極にあたるこの2曲にはどのような言霊が込められているのだろうか。
INTERVIEW
■当然ながら前回より楽曲のクオリティーも上がって、バンドサウンドっぽさも出ていると思いますが、1曲目「DESIDE」はすべて打ち込みで?
神威:ギターは生ですね。今回、「仮面ライダー555」のオープニングテーマを作っている、K.A.Z(佐藤和豊)さんを作曲に迎えたんですけど、K.A.Zさんの信頼できるギタリストがいまして、いろんな話を聞く中で、人間業ではなかなか表現できない音を、その方だったらできるんじゃないかってことを感じたので、やっていただきました。想像以上のものはできてると思います。

■でもやっぱり、基本のこだわりっていうのは人間業ではできないものを?
神威:そうですね、そこはもう根本の根本というか、基本ではあると思います。

■今回、声質も変わったんじゃないかと思ったのですが。
神威:メロディーを聴きながら同時に力強い声も聴こえてきたので、それを自分の喉で表現するという。ある種、役者的かもしれないですけど、その声に近づける努力はしました。声だけでも登場人物に合わせた表現ができるんだってことを、歌としても見せていかなければいけないと思っていますし、そうやって毎回毎回の声の違いを楽しんでもらえたらと思います。 

■まだまだいろんな声が出ますと?
神威:もう、引き出しいっぱいあるんで(笑)。

■さすがです(笑)。詞は、曲を聴いて浮かんできた感じですか?
神威:そうそう。メロディーを聴いてると、歌詞も一緒に流れてくるんで、それを書き留めて。でもそのままだとやはり、表現が似てきたり重複してる部分もあったりするんで、そこを作品として、芸術的に表現するにはどうしたらいいかなっていうことは考えつつ。でも1曲30分くらいで(笑)。

■早いですね!
神威:早かったですね。ちっちゃい頃から物を書いたりしてますけど、詞を書く上で悩むっていうのはないですね。基本的に最初のインスピレーションを大事にしてます。逆に周りから言われて変えてしまうと、あまりいい結果が出たためしがないので。

■それは分かる気がします。「DISIDE」は激しくてメロディアスなロックですが、タイトルの意味としては?
神威:“覚悟”とか“決心”とか、そういう意味合いですね。

■具体的にはどんな“覚悟”をイメージして書かれたんですか?
神威:まず僕として、またプロジェクトとして、これからより大きな展開をしていく上での決意表明をしなければいけないっていうのがあったんですね。もうひとつは、ある種の犠牲をはらってでも、僕はこういう活動をしていくんだっていうことの決意表明。その2種が大きな柱であると思います。その中で、僕が描いている未来の姿、世の中の姿というところを目指して展開させていこうという意味合いもあります。

■そして2曲目の、「Cherub」は初バラードで。メロディアスなピアノの音が印象に残りますが、初めからバラードにしようと思っていたんですか?
神威:思ってました。こういうイメージで行きたいって伝えるときも、“悲しくて壮大なバラード”と言う形で表現をしてました。

■歌詞も切ないですよね。これはどんな感じで作られたんですか?
神威:“天使”がテーマにはなっていたので、いろんな辞書を探したところ、“幼少の天使”を表す言葉が「Cherub」だった。主人公も幼いんですよ。その幼い者同士がそれでも愛し合っていて、しかし敵に襲われ、相手も傷ついて死にゆく。それを救えなかった無念さ。自分の力が至らない悔しさ。そういう中からの絶望感と、その救えなかった魂を成仏させて生きていくことがこれからの使命なんだということを、その子は気づいていくっていう。

■泣けますね。中でも、〈あなた〉とか〈君〉という言葉がとても印象的に残りました。
神威:前作は2曲ともまったく出さなかったんですよ。今回は少し聴く側の人に近づくスタンスを取ってみようと思ったんで、そのためには〈あなた〉とか〈君〉、〈僕〉、〈私〉を使うことが必要だと思って。

■2曲を通して、リスナーに伝えたかったことというのは?
神威:今回の2曲を聴いただけでも、白と黒に分けられると思うし、歌詞の中でもその二面性が表現されている。教育番組でよく、天使(善)と悪魔(悪)で戦い合うじゃないですか。それって人間の根本なんですよ。基本的には、これからの世の中を平和にしたいって思ってる人のほうが多いじゃないですか。そのためには、一人ひとりが善と悪をしっかり認識して、何をしていけばいいのかってことを考えてほしい。 

■なるほど。では逆に、この歌をどんな人に聴いてもらいたいですか?
神威:……生きようとしてる人。そして、死にたいと思っている人。

■それは、真逆ですけど?
神威:その両者に、強く突き刺さるものだと思います。逆に、適当に生きてればいいと思ってる人には理解ができないでしょうね。人生はこんなモンだと思ってるやつらには、地獄が待ってると思うんで。そういう人たちは、そうなったときに初めて人の気持ちがわかると思います。

■最後に読者にメッセージをお願いします。
神威:まず聴いていただくこと。そしてその感想を多くの人に広めてくれたら……抱きしめちゃいます(照)。
Interview & Text:新井洙香
PROFILE
神威龍牙(かむい りゅうが)
2006年11月、Message Projectとして発売した詞集+Emotional CD『CONSECRATE〜DIVINE〜』を皮切りに、アーティスト活動を開始する。その後、自身のアクセサリー・ブランド「SHADOW MOON」を設立し、自らデザインを手がけるなど、幅広い才能を発揮する。注目度大のビジュアル系チェアウォーカー・ヴォーカリスト。
RELEASE
神威龍牙 『DECIDE/Cherub』神威龍牙 『DECIDE/Cherub』
RPG-222 ¥1,200(税込)
CONSECRATE RECORDS
発売中

1.DECIDE
2.Cherub
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