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僕が歌って、聴いている人を感動させられるのは、ラヴソング。
INTERVIEW
8月8日にリリースされるDELのデビュー・ミニ・アルバム『ひとひら』は、一枚で春から冬までの恋が歌われた、季節感と情緒に溢れた素敵なラヴソング集。季節と恋愛という切っても切り離せない関係を歌い上げた本作は、時に切なく、時に甘酸っぱく、でも不思議と心地良く、聴く者それぞれの想い出とリンクしてあの日の恋を甦らせてくれる。天性の甘い歌声を持つ長身のヴォーカリスト=DEL(デル)に、ラヴソングに対する誠実な想いを語ってもらった。
■DEL(デル)っていう名前はどこから?
DEL:元々はずっとバンドをやっていて、バンドというくくりから飛び出しヴォーカリストとして何かをやろうと、ちょっとプロジェクト色を持たせたかったんですよね。小さい頃、デルっていうあだ名で呼ばれていたこともあって、“DELなんかどうかな?”って言ったら、周りのスタッフも“面白そうだね”って一気に盛り上がって、それでそのままDELに定着しました。

■確かにプロジェクトっぽさは音にも現れてますね。
DEL:いろんな才能が集まって、DELっていうところでできればなぁって。実際に活動していったら、やっぱりDELにしてよかったなぁ、と思いますね。

■バンドをやっていた頃と比べて表現できる幅は広がった?
DEL:そうですね。バンド時代はギターが作った曲に僕が詞をつけて歌っていたんですけど、今はいろんな人が持ち寄った、それぞれの音楽人生や経験を反映したものを僕が歌える。それはヴォーカリスト冥利に尽きますね。曲を作ってくれた人が過ごしてきた時間とか、いろいろ悩んだ末に培った音楽性から生まれた作品を僕が歌って、その曲に命を吹き込むことができるっていうのは、かけがえのないものだなって。

■ご自身でDELってどんなヴォーカリストだと思いますか?
DEL:今はラヴソングを歌っている自分がすごいしっくりきてますね。過去もラヴソング的なものは多かったんですけど、ずっと歌い続けてくると、それなりに音楽的な経験値も身について、悪い言い方をすれば贅肉もいっぱいついてきてるわけじゃないですか。もっと難解なことを歌ってもいいのかな?って思ってしまうこともあったのですが、その贅肉を贅肉として持ち越すのではなく、年輪みたいなものとして改めてラヴソングを歌いたいなっていう気持ちが強くなりました。学生の頃から一緒にやっていた仲間には、音楽的に難しい方向に走って行った奴もいたんですけど、僕は(音楽を)始めた頃と変わらないラヴソングっていうものを敢えて歌っていくべきだと、今すごく思っていますね。

■そう思ったきっかけは?
DEL:DELになって、いろんな作家さんが僕の声なり何なりからインスピレーションを受けて書いていただいた曲って、全部ラヴソングだったんですよ。僕自身も、僕が歌って、聴いている人を感動させられたり、包み込めるような歌っていうのは、ラヴソングが一番合っているのかなって思いますし、自分がずっと聴いてきた音楽とか、“いいな”“歌いたいな”って思った音楽って、やっぱりラヴソングが多かったんですよ。ラヴソングをいっぱい聴いて感動して、今こうやって運良く歌うことができているので、今度は僕がそういう感動を与えることができればなって思います。

■写真では“おしゃれ”なイメージがありますけど、実際に聴かせていただいたら、見掛けに寄らずと言ったら失礼ですけど、すごく情緒を大切にされているんだな、と思いました。
DEL:アルバムのタイトルが『ひとひら』ですからね(笑)。バンド時代から〈哀愁感〉っていうのは合言葉にしていたんですけど、ソロとしてやっている今もそこは僕の中にあるんでしょうね。ワビサビというか、情緒というか。

■「春日和」の〈春日和 薄紅 散歩道〉とか、本当に情緒に溢れてますよね。
DEL:そう言っていただけると嬉しいです!

■アルバム全体で見ると、春から冬まですべての季節を歌ってますよね。〈季節感〉っていうのはDELさんにとって大切なキーワードですか?
DEL:そうですね。(プロデューサーの)井手コウジさんとゼロから作り始めて、そこから鎌田雅人さんにアレンジをしていただくという作業の中で、“日本の情緒を感じることができるラヴソング集みたいなものを作らない?”という話で盛り上がって。そのコンセプトを元にいろんな作家さんに曲を書いていただいたので、〈季節感〉っていうのは一番最初の時点であったコンセプトでした。

■実際リスナーにはどのように聴いてもらいたいですか?
DEL:インストも2曲入れているんですけど、それは一年が巡っていく感じを意味合いとして持たせたくて。最後に入っているインスト「seasonally」の最後のコードが、「春日和」の歌い出しとちゃんと合うようにしているんですよ。だから、一回最後まで聴いて、二回目を聴く時に、また違った自分の恋愛経験とかを季節ごとに重ねてもらって、違った気持ちで聴いてもらえたらなって。

■最後に、DELさんの好きな言葉に〈No Rain, No Rainbow〉ってありますけど、〈雨が降らなければ虹はできない〉ってことですよね?
DEL:〈雨の憂いを知るものこそが、虹の美しさを知る〉っていう意味も込められている言葉なんですよ。僕もそれなりに苦労した時期もあるんですけど、そういう時期を経てる人のほうが、経てない人よりは同じ虹を見ても“綺麗だなぁ”って思える深さが違うんじゃないかなって。
-Interview & Text:タナカヒロシ -
DISC INFORMATION
DEL「ひとひら」DEL 『ひとひら』 8月8日発売
VICL-62412 ¥2,100(税込)
ビクターエンタテインメント
01. 春日和
02. 恋涼み
03. 紅葉
04. 想い出が聞こえる(instrumental)
05. time
06. 冬凪
07. 雪の音色
08. seasonally(instrumental)
PROFILE
学生時代よりバンドのヴォーカルとして音楽活動をスタートし、様々な活動を経て、昨年ソロ・ヴォーカリストへ転身。185cmの長身から溢れ出る天性の甘い歌声で、“言葉”“メロディー”を大切に、人々の心に伝わるバラードを中心に歌い上げる。マシコタツロウ、井手コウジ、鎌田雅人、市川喜康といったヒットメイカーもDELの才能に惚れ込み、彼らが書き下ろした季節感溢れる様々なバラードを引っ提げ、8月8日にメジャー・デビューを果たす。

OFFICIAL SITEhttp://www.del.vc
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