昨年11月には感情的朗読という形式で、これまで書き溜めていた詞集から11霊の言霊を表現した詞集+Emotional
CD、『CONSECRATE〜DIVINE〜』をリリースしたビジュアル系チェアウォーカー・ヴォーカリスト、神威龍牙。その音源を聴いたリスナーから“是非メロディーを奏でた状態で聴きたい”という問い合わせが殺到し、作曲、アレンジにTetsuya氏を迎え、新たに詞を書き直したニューCONSECRATEシングル『SPARK/Lecherous』がリリースされた。
メロディーに詞を乗せることで更に進化した本作は、「妥協したところはひとつもない」と断言する彼の言葉の通り、歌声、歌い方、一音一音、楽器のセレクトにしても、すべてにおいてこだわりを見せた一作。
「もともと人間業じゃ弾けない音楽をやりたかったから、全部打ち込みなんですよね。自分の頭の中で鳴ってる音がそのまま形になってると思うし、調整の中で生まれた部分もあるから、ある種の化学変化だったりコラボレーションだったりするし。その中で、今までにないようなミックスした音楽ができたんじゃないかなって思ってます」
それだけあって、やはり言霊とメロディーは強いメッセージ性を持って光り輝いている。
ライブをイメージさせるイントロから始まる「SPARK」は、重く激しい中に宗教的な匂いも混ざり、まさにCONSECRATE(=神によるメッセージ)と言うにふさわしい言霊が込められている。
「これからテクノロジーが発展していく中では、アンドロイドが心を持つ日も遠くはない。そうなったときに、人間と神のことをどう思うのかっていうことが視点として入っていて。闇ってすごく暗くて黒いイメージがあるけど、その中でのSPARK(=煌き)、雷鳴の中で降りてくる龍を表現した感じですね」
一方、「Lecherous」は“好色”、“猥褻”という意味を持つタイトルの通り、描写的な形で行為を表現した、妖艶な歌詞が印象的。
「僕は結構、秘密ごとが好きなんで、そういう闇の中で繰り広げられている夜の世界っていうのはどういうものなのかということを歌っています。皇帝とか帝王による地獄のハーレム、そこで繰り広げられている行為。でも闇の中ですから、結局明けることはないんですよね」
その激しくもディープな歌声と独特な世界観、ループするようなエレクトリック・サウンドは聴けば聴くほどにハマッていき、彼でしかなしえない不思議な力を放っている。
自分の音楽を「どんな味がするのか、まず見て食して味わってもらいたい」と言う彼は、同時に、「リスナーに生きる希望を与えたい」とも言う。そして何かが壊れてしまっている現代に、彼自身の生き様をもって旋風を巻き起こすだろう。
今秋9月26日にはメジャー・デビューも決定!!彼の魂の言霊が、どれほどの人を巻き込んでいくのか、大いに楽しみだ。
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