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感触はジューシー、触感はスイーティー
キュートでワイドでワイルドなketchup world炸裂!! |
FEATURE |
1999年末、けちゃっぷmaniaとして地元・名古屋にて活動開始。途中メンバー・チェンジを経つつ、持ち前のロリータ&キュート・ヴォイスと、艶やかなヴォーカル面を使い分ける、歌姫、HIRO。メロディーメーカーでもあり、疾走感&ダイナミックなギターが印象的なDAI。グルーヴィーで安定感のあるべーシスト、Yosei。そして、ラウドからシャープまで、切れ味抜群のドラミングを誇るWANI、といった現在の布陣に落ち着き、〈キュートなヴォーカルに、速くて、重くて、歪んでて、爆音〉といった現在のスタイルを確立してきた、ketchup
mania(ケチャップ・マニア)。 現在までにインディーにて3枚のミニ・アルバムをリリース。2005年暮れには、フィールドをメジャーのユニバーサルミュージックに移し、2枚のシングル、1枚のフル・アルバムをリリース。他にも、数種のコンピ盤/トリビュート盤にも参加してきた彼ら。
2006年2月15日発売の1stフル・アルバム『GREETINGS FROM TOKYO』の発売以降も決して止まる事なく、繰り返されるライブはもとより、表立った所でも、ヴォーカルのHIROは、CBCテレビ『IMPACT』にてレギュラーMCを務め、2006年7月には、パワーポップパンク3ピース・バンド、ROCKET
Kの作品にコーラスで参加。秋には、misonoや杏子、橘いずみやソニンも収録されたアヴリル・ラヴィーンのトリビュート盤にも参加。そして、何よりも、水面下ながら、ナント、今回の様なこんな素晴らしいアルバムを着々と準備/作り始めていたというわけ。レコードメーカーを、トイズファクトリー社に移した、移籍第一弾アルバムとなった今作。タイトルの『U・R・G・E』(アージ)とは、〈衝動、駆り立てる力〉との意味を持つらしく、ギタリストでメロディーメーカーのDAIは、
「初めて楽器をPLAYしたときの、もしくは恋に落ちた相手と抱き合ったときのような、そんな新鮮な感覚。ふと制作途中にアルバムのコンセプトとして初期衝動の詰まったものを創ろうと思った」
と語っている。そして、このタイミングをきっかけに、バンド名の表記も〈けちゃっぷmania〉から〈ketchup mania〉へとチェンジ。それには、レコード会社移籍という新天地へのリスタートの決意表明であると同時に、よりワールドワイドな活動への願いも込められているという。
で、肝心の彼らのこのニュー・アルバム。疾走感溢れるパンキッシュなサウンドが際立っていた今までに比べ、あらゆる面でグレードがアップされた感のある今作は、ストレートなメロディック色が強くなったサウンドを中心に、女心&乙女心を大フィーチャーした日常に根ざしたリリックや歌声。そして、疾走感や起爆感を配した徹頭徹尾の全力疾走感が作品全体に充満。環境の変化という事もあるのか?伸び伸びやりたい事を好きな風にやっている様で、非常に潔く、且つ気持ちが良いものとなった。
イントロを聴いただけで、何か今までの彼らとは違った、ただ速く、勢いよく弾けた音楽性だけではない事が容易に想像がつく、M-1「welcome
to the ketchup world」をはじめ、ポップさとキャッチーさ、ハードだけどキューティー、ラウドだけどポップ、スピーディーなんだけどキャッチーといった彼らの信条は相変わらず。ハードでドライビング感たっぷり、勢いがあるんだけど、それが決してパンキッシュ一辺倒になっておらず、逆にキチンとラウドな部分も表現。まさにワイドとワイルドの共存された作品となった。そう、今作をM-8の「juicy
candy」の歌詞を借りるなら、まさに〈感触はジューシーで、触感はスイーティー〉となるのだろうか。そして、他にも、リムショットやトライアングル的なチャーム的な要素、シンセなどの自分たち以外の楽器や、作品ならではの遊び的要素も所々導入。ヘッドフォンで聴くと色々な所で色々な発見があるのも特徴。とは言え、あくまでもバンド感を損なう事なく、さり気ない感じで入っているのが、いかにも4ピース・バンドを自負している彼ららしい。
メロディーのほうに移ると、一緒に歌える部分も更にアップ。時折入るアクセント的な男性コーラスも多数導入。そうそう、個人的には、M-4「リアル
ヤーヨ」の様なファスト・ナンバー、M-5「TOKYO」の様な抜き差しのあるナンバー、M-6「Doubt mail」に見られる哀愁歌謡的要素には、“おっ!?”なんて感じで聴かせてもらった。
また、歌詞にしても曲それぞれでワイドからデリケートまで、ドリーミーから揺れ動く女心までを幅広く、そして上手く、女の子がそれぞれに思う、“〜したい”や“欲す”が全編に満ち溢れた全9曲。
まさに聴いている側にも、〈衝動、駆り立てる力〉が満ち溢れてくる今作。この作品を聴きながら、または聴いた後だったら、きっと何でも出来るんじゃないかな。 |
LIVE
INFOTMATION |
ketchup mania
& GOLLBETTY レコ発Coupling TOUR
5月22日(火)静岡・清水JAMJAMJAM
5月23日(水)埼玉・HEAVEN'S ROCK 熊谷
5月25日(金)千葉・千葉LOOK
5月26日(土)栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮
5月27日(日)神奈川・CLUB24 YOKOHAMA
6月12日(火)宮城・仙台CLUB JUNK BOX
6月14日(木)新潟・新潟CLUB JUNK BOX mini
6月17日(日)兵庫・神戸URBAN SQUARE
6月18日(月)岡山・岡山ペパーランド
6月19日(火)鳥取・米子ベリエ
6月21日(木)香川・高松DIME
6月22日(金)愛媛・松山サロンキティ
6月24日(日)広島・広島CAVE BE
6月26日(火)福岡・福岡Drum Be-1
6月28日(木)大阪・梅田シャングリラ[Tour Final]
ketchup mania 初ワンマン・ライブ決定!
7月21日(土)東京・渋谷O-WEST
7月28日(土)愛知・名古屋APOLLO THEATER
詳細はオフィシャル・サイトへ http://www.ketchup-mania.com |
DISC
INFORMATION |
ketchup
mania 『U・R・G・E』
TFCC-86218 \2,000(税込)
トイズファクトリー 5月9日発売
1. welcome to the ketchup world
2. KISS
3. handcuffs of love
4. リアル ヤーヨ
5. TOKYO
6. Doubt mail
7. ALL OK !
8. juicy candy
9. POP POP POP POP POP POP POP LOLiPOP |
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