タイトルの『SHAOLIN VS EVIL DEAD』を観ただけで、俺はしびれた。観に行かない理由は一つもなかった。子供の頃に影響受けまくりの二つがバーサスしちゃうんだからさ!タイトルだけで殿堂入り決定!
欲を言えば英題で公開して欲しかった。『ドラゴンVS7人の吸血鬼』アゲイン!(ちなみにこちらも俺的に相当名作)
ストーリーは、清の時代が舞台。キョンシー(成仏できず蘇った妖怪。両手を前に、両足を揃えて飛ぶ歩き方、おでこにお札を貼るとピタッと動きが止まるアレです)を故郷で安らかに眠らせるべく全国を旅する白道士(ゴードン・リュウ)と、彼と同門ながら霊を全て悪と考え、消滅させるためなら手段を選ばない冷酷非道な黒道士(ルイス・ファン)との戦いを中心に、そこに邪悪で強力なキョンシー大魔王が出て来てさぁ大変!それぞれの弟子、弟子が生んだ(男子)ベイビーキョンシー(疑問は晴らすには劇場で)を巻き込んだ一代決戦!二人の運命はいかに!果たして平和な世界はやってくるのか?
この映画、何と言っても『少林寺三十六房』(今観れば、しびれながらも爆笑間違い無しの苦行の数々!)で中学生の俺の心を鷲掴みにし、さらに『キル・ビル』(クレイジーの88のリーダー役が彼だ)で30後半の俺の心を再び鷲掴みにした、クンフーマスターのゴードン・リュウ!いや、リュー・チャーフィ
が素晴らしい!これぞクンフーのダイナミックなアクション!50歳を超えているとは思えません。敵対するルイス・ファンも初めて会ったのに、前から知っている的ルックスで悪役ながら非常に親近感がわきました。そして紅一点のシャノン・ヨー、初めはピンと来なかったんですが、最後にはヨー様と呼んでいる俺がいました。
とにかく、香港のショウ・ブラザース(アジアを支配していた伝説の巨大な娯楽映画会社)のムード満載、ホラー!(ゾンビという割には誰も食べられていない!)キョンシー!(人数多過ぎ!)SFX!(と呼んでいいのか!)ロマンス!(非常にフレッシュ!)やり過ぎのギャグ!(お約
束!)そしてもちろんクンフーアクション!(『マトリックス』でお馴染みのユエン・ウーピンのアクションチームが担当!)のただ、ただ楽しめば良い映画!思いついた物を全部クンフーの鍋にぶち込んだ感じ。これは是非映画館で!
本国、欧米で公開されたバージョンよりもさらに28分長い、オリジナル完全版(122分!!!)が世界で初めて上映される日本に住んでいてよかった!でもそんな日本って...。122分があっという間、という感じではないのもなんか良かったです。とはいえ楽しめることは確か。 |