New Can Magazine
最新 New Can Magazine
設置店舗一覧

Link
CANSYSTEM
CAN-TOWN
ECO SHOP BLOG
グーニーズの初恋メモリー

二回目「ストレート・トゥ・ヘル」
7月に愛するポーグスが来日した。92年にジョー・ストラマーをフロントマンに来日して以来だから、13年振りだ。ちなみにその時のチケットにしても らったジョーのサイン、まだ大事にとってある。今回のライブもただただかっこ良かった。オープニングのS.Eがクラッシュの『ストレート・トゥ・ヘル』 だった時点で俺号泣しました。シェーンもまったくもってシェーンのままだった。あんなにステージでダメな人、久しぶりに観た。酒飲んで、タバコ吸って、歌唄っての繰り返し。とはいえ、生きているっていうっていうだけで格好が良いなんて反則だ。メンバーも元気だった。奴らは、地獄へまっしぐらのはずだったのに。

というわけで、今回の映画は俺の心から愛するパンクウエスタン『ストレート・トゥ・ヘル』でいくぜ!そのありえないキャスティングに目眩がするはず。 そしてすぐに観てみたくなるはず!一番大好きな映画監督アレックス・コックスが監督して、一番好きなロッカーのジョー・ストラマーが殺し屋で、しかも主 演の一人で、サントラにも参加していて、もうこの時点で好きにならない要素が何一つ無い!その雇い主がジム・ジャームッシュで、デニス・ホッパーが石油 王で、コートニー・ラブ(しかもまだホールをやる前、もちろんカートにも出会っていません)が殺し屋の妻で、街を仕切るマクマホン一家のチンピラ達をポーグスが!、そこの執事をエルヴィス・コステロが!、書いててテンションあがってきた!

ストーリーは、3人の間抜けな殺し屋とその妻の4人組が、標的を案の定始末しそこね、慌てて逃げる。その途中珍しく銀行強盗を成功させ大金をせしめ、 雇い主を裏切り、また慌てて逃げる。しかしやっぱり、途中で車のガスを入れ間違え(なんと重油!)、砂漠のド真ん中でエンストする。ののしりながらも、よろよろと砂漠を歩く4人。と、遠くに街の明かりを見つける。しかしそこは地獄の入り口だった!彼等の大金を狙った、街を仕切る地獄の軍団(キッス?) マクマホン一家との、血で血を争う壮絶な戦いの幕開けだったのだ!

もう俺にとっては映画の中の4日間、全編がクライマックス!オープニング、3人が標的を殺しに行く時のシーン、殺しをやる時は正装らしく、リーダーの ノーウッドに「タイをしろ」と言われ、ウィリーがループタイをする場面、ウィリーの格好(ダブルの皮ジャンにチェックのパンツ)とともにしびれた!街へ 降りて行く丘を3人が下り始めるやいなや、タイトル『STRAIGHT TO HELL』の文字が浮かび上がる。失禁。街の野外のバーの名前がハシエンダ!そこの宴でのシーン、酒を酌み交わすジョーとシェーン。号泣。一転、クライマックス。打ち合うジョーとシェーン、マシンガンをぶっ放すコステロ。もう何回でも観たい!パンク世代のマカロニウエスタン!カッコイイ映画を1本だけ選べと言われたら、間違いなく俺はこの映画を選ぶ。銃をぶっ放した時に得た快感の代償はその命。とにかく必見!
というか、アレックス・コックスの映画は全て必見!(『シド・アンド・ナンシー』は除く) 昨年、突如としてBEAMSより『ストレート・トゥ・ヘル』の限定Tシャツが、しかも5種類発売されて、俺が血眼になってコンプリートしたのは言うまでもない。
高橋浩司[ 高橋浩司 PROFILE ]
11年間PEALOUTに全身全霊を注ぐ。2005年のフジロックで解散。
現在REVERSLOW、コモンズ、HARRISで叩きまくりの日々。
映画を心から愛す。

・PEALOUT
http://www.pealout.jp/

・REVERSLOW
http://www.reverslow.com/
→トップページへ

有線放送の各種番組表 | 個人情報の保護について | お問い合わせ
(c) Copyright 2006 CANSYSTEM. Co.,ltd. All Right Reserved.
pick up! movie blog chart interview news home Music Lounge